地球温暖化防止を目的にした夏の軽装化(愛称・クールビズ)が今月1日から始まった。早い話が「夏はノーネクタイの軽装で過ごして、その分冷房などを使わないようにしよう」というわけだが、私にはあまり関係ない話である。これまでの人生を顧みると、ネクタイを締める生活というのが、あまりないのだ。大学を卒業して初めて就職したバス会社。そこの制服でネクタイを締めていたぐらいで、あとはほとんどノーネクタイの日々だ。
中学の制服はブレザーだったが、ノーネクタイ。高校は私服だったし、バス会社の次に就職した古本屋も私服で働いていた。おかげで、たまにネクタイを締める機会があると、締め方を忘れてもたついたりする。
バス会社の時も、制服でネクタイを締めてはいたが、行き帰りは私服だった。入社したての本社研修と、営業所配属後の見習い期間だけはスーツを着ていたが、それ以降は普段着で通った。異動で本社勤務になればスーツが必要だが、そうなる前に会社を辞めてしまったので、私はほとんどスーツを持っていない(たまに着ると「スーツに着られている」状態になる)。
その会社においても、夏になると制服の衣替えがあり、開襟シャツでノーネクタイになる。柄がついていればそれこそアロハシャツなのだが(笑)、実に楽だった。私は汗かきな上に、体の割に首まわりが太いので、ネクタイを締めるとシャツの襟が首まわりにベタッと張り付くあの感触が息苦しくて仕方がない。だから、あの開襟シャツにはとても助けられたのだ。今頃「クールビズ」なんて言って夏のノーネクタイを広めようとしているが、その点私のいたバス会社は時代を先取っていたとも言える(笑)。ただ、それで冷房の温度の下げすぎに歯止めがかかったかと言えば事態はそんな簡単にはいかなかった。事務員は暑がりが多くて、みんなこぞって「暑い!」と叫んでは冷房をガンガンに効かせていた。私も暑がりだったが、まわりの人間の暑がりレベルは常軌を逸していた。おかげで、室内では冬服の上着を羽織ってガタガタ震えながら仕事をし、機械の故障などで外に飛び出した途端、その温度差でめまいがしそうになったものである。逆に、機械の修理でバスの車内にこもってダラダラと滝のように汗を流し、事務所に戻ると汗で濡れた体が冷え切って「ヘクショーイ!」となることも度々であった。私が体調を崩したのは大半はうつのせいだが、「冷房病」もいくらか加担していたものと思われる。
運転士でも、ずーっと冷房を効かせた車内で体が冷えるので、夏服の上に上着を羽織って乗務する人は結構いた。本来ならもう少し弱くしたいところを、おそらくお客から「冷房が効いていない!」と文句を言われるのがイヤなのだろう。運転士は長ければ4時間以上ずーっと冷気にさらされ続けるわけで、これじゃ体にいいわけがない。まぁ、昔は冷房を効かせれば効かせるほど「サービス」だったわけで、運転士としてもその習慣が残っているのかも知れない。
果たして、クールビズは定着するのか。そして、これで本当に冷房の効かせすぎは解消するのか。う~ん、どっちもちょっと時間がかかりそうな気がするなぁ。
中学の制服はブレザーだったが、ノーネクタイ。高校は私服だったし、バス会社の次に就職した古本屋も私服で働いていた。おかげで、たまにネクタイを締める機会があると、締め方を忘れてもたついたりする。
バス会社の時も、制服でネクタイを締めてはいたが、行き帰りは私服だった。入社したての本社研修と、営業所配属後の見習い期間だけはスーツを着ていたが、それ以降は普段着で通った。異動で本社勤務になればスーツが必要だが、そうなる前に会社を辞めてしまったので、私はほとんどスーツを持っていない(たまに着ると「スーツに着られている」状態になる)。
その会社においても、夏になると制服の衣替えがあり、開襟シャツでノーネクタイになる。柄がついていればそれこそアロハシャツなのだが(笑)、実に楽だった。私は汗かきな上に、体の割に首まわりが太いので、ネクタイを締めるとシャツの襟が首まわりにベタッと張り付くあの感触が息苦しくて仕方がない。だから、あの開襟シャツにはとても助けられたのだ。今頃「クールビズ」なんて言って夏のノーネクタイを広めようとしているが、その点私のいたバス会社は時代を先取っていたとも言える(笑)。ただ、それで冷房の温度の下げすぎに歯止めがかかったかと言えば事態はそんな簡単にはいかなかった。事務員は暑がりが多くて、みんなこぞって「暑い!」と叫んでは冷房をガンガンに効かせていた。私も暑がりだったが、まわりの人間の暑がりレベルは常軌を逸していた。おかげで、室内では冬服の上着を羽織ってガタガタ震えながら仕事をし、機械の故障などで外に飛び出した途端、その温度差でめまいがしそうになったものである。逆に、機械の修理でバスの車内にこもってダラダラと滝のように汗を流し、事務所に戻ると汗で濡れた体が冷え切って「ヘクショーイ!」となることも度々であった。私が体調を崩したのは大半はうつのせいだが、「冷房病」もいくらか加担していたものと思われる。
運転士でも、ずーっと冷房を効かせた車内で体が冷えるので、夏服の上に上着を羽織って乗務する人は結構いた。本来ならもう少し弱くしたいところを、おそらくお客から「冷房が効いていない!」と文句を言われるのがイヤなのだろう。運転士は長ければ4時間以上ずーっと冷気にさらされ続けるわけで、これじゃ体にいいわけがない。まぁ、昔は冷房を効かせれば効かせるほど「サービス」だったわけで、運転士としてもその習慣が残っているのかも知れない。
果たして、クールビズは定着するのか。そして、これで本当に冷房の効かせすぎは解消するのか。う~ん、どっちもちょっと時間がかかりそうな気がするなぁ。