ガス湯沸かし器による死傷事故はパロマ、リンナイ、松下に留まらず、ほぼ全メーカーで発生している様相となってきた。もちろん全てが機器の欠陥とは現段階では言い切れない。メーカー側や設置工事者に非がないとは言わないが、メーカー側が主張する「利用者の誤用」が原因の事故も多いと思う。
はたして、どれだけのユーザーが製品の取り扱い説明書を読んでいるだろうか? ほとんどが「読まない」または「軽く目を通す」くらいではないだろうか?
「湯沸かし器って説明書を熟読しないとならないほど危険な物なのか?」――と言われれば、「そうである」と答えよう(笑)。
筆者は少年時代、極度の寒がりで、冬は炬燵にすっぽり潜り込んでいた。すると、親から、
「炬燵に潜ってると死ぬぞ」と、よく叱られた。昔は電気炬燵ではなく、掘炬燵で中で豆炭を燃やして暖めていた。いわば「一酸化炭素の巣窟」である。今までよく生きてこられたと冷や汗をかくが、昔は「暖房への危険」が周知されていた。火は恐ろしい物だという意識が誰にも芽生えていたと感じる。では、現代はどうか?
ストーブやファンヒーター、湯沸かし器に恐怖心を持つ人間がどれだけいるだろうか?
もちろん現代の技術は目覚しく進歩して安全対策は比較の予知がない。しかし、「燃焼」が起きるからには、一酸化炭素が発生する確率は絶対にゼロにはならないのである。
数年前からガス協会のCMがおもしろくて、非常に気にいっている。織田信長や小野妹子が現代にやってきて、ガスの便利さに感動する。あの楽しいCMを見ていると、「ガスって便利で安全なんだな」と好感度が上がる。
しかし、真に誠意があるならば「ガスは危険もあるから使用には注意しよう」と少しは啓蒙するCMのほうが良心的かもしれない。
今回はガスを槍玉に上げたが、これは電気にも石油にも、全てに共通している真理であるが。文明を享受するのは良いが、決して舐めてはいけない。
はたして、どれだけのユーザーが製品の取り扱い説明書を読んでいるだろうか? ほとんどが「読まない」または「軽く目を通す」くらいではないだろうか?
「湯沸かし器って説明書を熟読しないとならないほど危険な物なのか?」――と言われれば、「そうである」と答えよう(笑)。
筆者は少年時代、極度の寒がりで、冬は炬燵にすっぽり潜り込んでいた。すると、親から、
「炬燵に潜ってると死ぬぞ」と、よく叱られた。昔は電気炬燵ではなく、掘炬燵で中で豆炭を燃やして暖めていた。いわば「一酸化炭素の巣窟」である。今までよく生きてこられたと冷や汗をかくが、昔は「暖房への危険」が周知されていた。火は恐ろしい物だという意識が誰にも芽生えていたと感じる。では、現代はどうか?
ストーブやファンヒーター、湯沸かし器に恐怖心を持つ人間がどれだけいるだろうか?
もちろん現代の技術は目覚しく進歩して安全対策は比較の予知がない。しかし、「燃焼」が起きるからには、一酸化炭素が発生する確率は絶対にゼロにはならないのである。
数年前からガス協会のCMがおもしろくて、非常に気にいっている。織田信長や小野妹子が現代にやってきて、ガスの便利さに感動する。あの楽しいCMを見ていると、「ガスって便利で安全なんだな」と好感度が上がる。
しかし、真に誠意があるならば「ガスは危険もあるから使用には注意しよう」と少しは啓蒙するCMのほうが良心的かもしれない。
今回はガスを槍玉に上げたが、これは電気にも石油にも、全てに共通している真理であるが。文明を享受するのは良いが、決して舐めてはいけない。