時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

また拳銃立て篭もり事件

2007年05月18日 00時13分00秒 | 社会・経済
現在進行中なのだが愛知県長久手町で元暴力団組員の男が拳銃を所持して立て篭もり事件を起こしている。既に複数の家族や警察官が銃撃され負傷している。
東京都町田市でも同様の事件が発生したのは記憶に新しい。

昨日のステーキ店強姦事件でも書いたが日本の治安はどうなってしまったんだろう?
もう「米国は銃社会だから……」なんて他人事のように言ったられない時代だ。
このままいけば、そのうち大学や高校での発砲事件まで米国並みに起きるような国になっちまうかもしれない。いやはや……。

【追記】
現場の警戒に当たっていた県警機動隊の林一歩巡査部長(23)が左胸を撃たれ病院に搬送されたが、18日午前0時14分死亡した。なんともやりきれない。

【追記2】
18日午後、人質女性が自力で脱出して無事に保護された。犯人はまだ立て篭もっているが、人質救出によって何れは強硬突入で解決されそうな予感。それにしても、まるで浅間山荘事件みたいな展開になったね。警察批判が出ているようだが、日本は人質の生命に何かあったら絶対に批判される国だから今回の事態はやむを得ない感じがする。亡くなった警察官はSATの人でしょ? それだけ万全の体制で臨んだが犠牲が出てしまったのは残念。林さんのご冥福を心からお祈りします。

【追記3】
防弾チョッキをもっと安全にできないかという意見もあるが、本人が動かないなら別だが、活動することを考えれば100%完全武装の防具など無理。例えば顔面を撃たれれば脳に弾が達して即死だが、顔面を保護するにはバイク用のフルフェイスなどよりもさらに頑丈な防具を付けなければならない。そんな物を付けて迅速な突入などできない。ニュースを見ると防弾チョッキだけでなく防弾盾を使って被弾に備えていたようだが、不運にも盾のわずかな隙間を弾丸がすり抜けてしまったようだ。これも動いているのだから仕方ない。おおむね訓練通りに作戦を実行していたように見えるが、犠牲者が出たのは幾つかの不運が重なってしまった結果のようだ。

【追記4】
最初に銃撃された巡査部長を長時間放置したことへの批判もあるが、これもやむを得なかったのではあるまいか? 迂闊に近付けば倒れて動けない巡査部長を更に狙撃されたり、人質に発砲される危険性がある。犯人の態度からそのリスクを感じたからの処置だろう。通常、こういう作戦は夜間に行うのがセオリーで、警察側は暗視スコープ等の装備があるが犯人側は所有していないから有利であるのが理由。突入も夜間がベストで、篭城家屋の電力を止めておき閃光弾を撃ち込んで突入する。しかし、その際にパニックを起こした犯人ががむしゃらに発砲して人質が死亡するケースも考えられる。必要なのは、それをやむを得ないと諦めるか、絶対に人命第一を曲げないかの社会の理解だろう。筆者は1夜めは突入に慎重だった今回の対応で間違いないと思う。単独犯であるから長期戦になれば犯人は疲労するし、隙も生じる。たとえば食事の差し入れなど犯人の隙を突く機会は色々と考えられる訳で、そういう選択肢があるうちは強行突入には慎重であるべきだと感じる。