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水泳連盟のスピードが遅いのは

2008年06月07日 07時19分00秒 | スポーツ
競泳のジャパン・オープンで英・スピード社のレーザー・レーサーを着た選手が日本新を連発した。注目の北島康介も3年ぶりに日本記録を更新した。

この水着使用問題に対する日本水泳連盟の態度が煮え切らない。まるで時間の引き伸ばしを狙っているように見える。
なんか世論の盛り上がりを待っているかのよう……。

水泳連盟としては、自らの積極的意思でスピード社水着の採用を決めた形にしたくないのかな? メーカーに対する義理として。
しかし世論に押し切られてやむを得ず――という形にすれば、メーカーに対する悪者は自分達ではなく、世論にできる(笑)。自分たち(水連)は契約を重視したかったんですけど、世間がスピード社を認めろって五月蝿いから仕方なかったんですよ……。解ってくださいよ――って感じ?

いや、むしろ現在のところ、悪者は無理矢理と自分達の水着を使用させようとしているかの如く見えるスポーツ用品メーカーになっている。もしもスピード社水着の使用が認められず、そして日本選手が五輪で惨敗するようであれば戦犯は水着メーカーになりそうだ。
さすがに一流企業はそんな風向きを感じ取り、MIZUNOは北島にスピード社水着着用も容認するかのような発言をしている。
メーカーとしても現在のような風潮はマイナスイメージが強すぎるから、こうするしかないのだろう。
水泳連盟のカメのような鈍い歩みが今のところはうまく作用しているようだ。
でも本番でスピード社水着で負けたらどうなんだろうね(笑)?


【つけたし】
この問題は、こんな風に考えると分かりやすい。
食品メーカーA社がスポンサーの料理番組があるとする。しかし世間の評判はライバルB社の製品のほうがうまいとなった。だからといって番組でB社製品のほうがうまいですよ――なんて言うことはできない。社会的利益としてB社製品が優れていることを伝えたければ、まずA社との契約を解除するのが筋である。しかし、そうなると当然のことながらスポンサー料は入らない。
このどちらかを選択しなければならないんだけど、水連は契約は解除したくない、でもスピード社水着は使いたいという非常にズルい事を考えてるわけ(笑)。それに世論を利用しようとしている。乗せられてはいけない!