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GM、今日「破産法」申請

2009年06月01日 06時35分00秒 | 社会・経済
GM破産法申請、1日発表へ

アメリカ最大の自動車メーカー「ゼネラル・モーターズ(GM)」が遂に今日、破産法を申請する。
アメリカの象徴的企業といっても良いGMの破綻はアメリカ国民のみならず世界に大きな衝撃を投げかけている。

思えば我が国を代表する自動車メーカーのトヨタも昨年暮れには大変な状況だった。
「最強自動車メーカーさえ打撃」トヨタ赤字転落 (2008.12.25)
ところが今年になって状況は好転し、再び活気を取り戻している。
トヨタ新型プリウス、予約5万台に (2009.4.25)
トヨタが「残業」再開 新型プリウス好調で (2009.5.28)
トヨタとGMの差は、時代のニーズに応えたか否かの差だろう。ハイブリッドカーのニーズは既に5年も前から顕著に見れたのである。
アメリカで売れるトヨタのハイブリッドカー「プリウス」 (2004.11.1)
にもかかわらずGMは何故、旧態依然のままだったのか?
それは、そうしていることが米政府に認められていたからだ。
米国は京都議定書にサインしていない。これは米国の国内事情による身勝手な論理故のことだ。
アメリカはなぜ京都議定書にサインしないのか?
新技術の開発には膨大な費用も人員も必要だ。面倒な事は避けられれば楽に決まっている。
しかし、もしも米政府が世界的な視野に立って京都議定書にサインし、国内の自動車メーカーにもエコカー開発を義務付けていたらどうなっていたか?
あるいはトヨタのように立ち直り、GMもクライスラーも破産という最悪の事態は避けられていたかもしれない。
アメリカの象徴であるGMの破産は、「ジャイアン」のように傍若無人に「オレ様の理論」を振り翳して我が物顔でのさばっていたアメリカが自ら招いた「身から出た錆」としか思えない。

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