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中大教授刺殺犯逮捕

2009年05月22日 13時49分00秒 | 社会・経済
中央大教授刺殺事件、教え子の男を逮捕。
 今年1月に中央大学後楽園キャンパス(東京都文京区)で理工学部の高窪統(はじめ)教授(45)が殺害された事件で、警視庁富坂署捜査本部は殺人容疑で同大卒業生のアルバイト、山本竜太容疑者(28)=神奈川県平塚市=を逮捕した。

当初から犯人は大学関係者の可能性が指摘されていたが、捕らえられてみると、やはり大学関係者である卒業生だった。
山本容疑者は「卒業後は食品製造会社の管理部門に勤務。その後、職を転々とし、3年間で5社に勤めたが、いずれも『職場になじめない』などの理由で最長でも約4カ月で退職。逮捕時は自宅近くのホームセンターで商品搬入を担当していた」ということで、コニュニケーション能力に問題がありそうだ。
「山本容疑者は平成16年3月の卒業生で、殺害された同大理工学部教授の高窪統さんが卒論も担当していた」ということだから、進路相談なども受けていたことが考えられる。卒業後、うまくいかない自分の人生が進路のせいと考えて、高窪教授を逆恨みしたのではないか?
大学に限らず教師とは難しい職業だと感じる。本人のためを思って親身に相談に乗っても逆に恨まれる結果になることが珍しくない。

筆者の場合は他人の忠告に耳を貸さない人間だったから教師の忠告もほとんど聞かなかった。それが正解だったか不正解だったかは分からない。あるいは教師の忠告に従っていたほうが、もっと良い人生を送れていたかもしれない。しかし決めたのは自分という気持ちがあるから、他人に責任転嫁する気も、後悔もない。
「高窪教授が昨年五月ごろ、自身の研究室の学生に対し「(山本容疑者が)訪ねて来たら教えてほしい」と話していたことが判」だから、教授自身は何らかのトラブルを以前から予測していたのかもしれない。まさか「殺害」という最悪の結果まで考えていたかは疑問だが。ただし、こうした予兆がありながら犯行を未然に防げずに最悪の結末を迎えてしまったことが残念でならない。


【追記】5.27
中大刺殺の山本容疑者「大学院進学希望」…教授助言で断念
高窪教授は山本容疑者の能力では大学院に残っても大した業績を挙げられないと思って就職を勧めたのではないか。しかし就職先でうまく行かずに何度も会社を辞めてしまった山本容疑者は、それが高窪教授のせいと思い込んで逆恨みした――そんな理不尽な殺害のように思える。


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