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鳩山弟が離党、新党結成へ

2010年03月16日 07時26分00秒 | 政治
「鳩山元大臣が離党『新党宣言』自民党に見切り」
 自民党の鳩山邦夫元総務相は15日午後、執行部に対し離党届を提出した。前日14日に、4月末からの連休前に新党結成を目指す意向を表明したばかり。園田博之幹事長代理も15日、大島理森幹事長に役職辞任を申し出、了承された。閣僚経験者である鳩山氏の離党や執行部メンバーの園田氏の役職辞任で、党再生を目指す自民党へのダメージは避けられない。

枡添や与謝野と連携とか言ってるようだが、犬猿の仲だった西川前JP社長の首を斬ってくれたんだから亀井静香と一緒になって国民新党入りしたほうが分かりやすいw
でも既存政党入りじゃカッコ悪いと思ってんだろう、このオボッチャマは。自民にも民主にも入れたくないと「みんなの党」の支持率が上がってるが、そういう風潮に便乗して表紙を変えるだけの新党結成の気がしてならない。枡添などとは全然違う考えに思えるのだが、要は表紙の顔が欲しいだけだろう。
政界再編は大いに望むが、ちゃんと政治姿勢で組んで欲しい。

手塚治虫の『ブラックジャック』に「オペの順番」という作品がある。
沖縄の西表島へ出かけたブラックジャック。船にはイリオモテヤマネコの密猟者やリゾート開発を目論む政治家などが乗り合わせている。密漁やら銃の暴発やら何やかやがあって、船内に3人(2人と1匹)の怪我人が出る。瀕死のヤマネコ、重傷の赤ん坊、軽傷の政治家。
ブラックジャックは、まずヤマネコのオペをして、次に赤ん坊、最後に政治家を治療する。
これが「人命をないがしろにした」と訴訟になる。法廷でジャックは「重いものから治療した」という。
最も生命に危険が迫っている順番に治療したというのだ。
生命に対する考えなど、色々と深く感じさせられる作品なのだが、ここでは省略。興味がある方はご一読あれ。

確かにブラックジャックの考えかたもひとつの理屈だろう。
ただ、逆の考え方もありそうに思う。
最も簡単な政治家をまず治療して、次に赤ん坊、最も難しいヤマネコを最後にする。
小泉構造改革って、こういうことだったのではないかと感じる。
その結果として、ヤマネコが死亡した。
小泉批判は、その逆。「死に瀕したヤマネコを放っておいてはいけない」

ブラックジャックのように全て救えたら、それは言うことない。しかし現状を見れば、ヤマネコすらまだ手当てできていない。赤ん坊や政治家には全く手付かず。
いっぽう小泉改革では少なくとも政治家だけは何とか手当てできてたかな?と感じる。株価などを見れば明らかだ。
そして、それは「ヤマネコは見殺しで構わない」ということではなく、まず政治家を助けたら、元気になった政治家の力を借りて赤ん坊を助ける。そして政治家と赤ん坊が元気になれば、みんなでヤマネコを助けよう――ということだと理解している。

ヤマネコが瀕死となっている今、「ヤマネコを助けなければならない」が『正論』として通るのは当然にも思える。だが、政治思想としては「政治家→赤ん坊→ヤマネコ」のオペの順番を主張する勢力があってしかるべきだ。
「ヤマネコ→赤ん坊→政治家」を唱える政党と、「政治家→赤ん坊→ヤマネコ」を唱える政党があって、どちらかを選択するのが政権選択だろう。
いくら政党が乱立してくれたところで、すべて「ヤマネコ→赤ん坊→政治家」を唱えられては、選択の差など生じない。


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