この頃、常識を疑うような、人間性を疑うような、
無思慮で傍若無人で無責任な常人には予測もつかないような事件・事故が起こっている。どうしてこのようになったんだろうとよくよく考えてみると、戦後約半世紀を過ぎた節目にあることに思いが至る。半世紀ということは、およそ一世代が過ぎたことになる。戦前戦後を苦労して生きてきた戦前生まれの世代が引退して、戦後生まれの世代が主力を占め始め世代交代が進んでいる . . . 本文を読む
戦後日本に民主主義が入り込んできて、 個人主義の思想が普及すると西欧からの新しい「プライバシー」という概念が埋め込まれていった。しかし、この「プライバシー」という言葉は「デモクラシー」と同じように日本人の中で勝手に一人歩きしている感じがする。「プライバシー」は人格権のひとつである。「人格権」とは、人格的利益に関する私権である。「人格」とは、人が一人の人間として存在するときに必要な資格である。プライ . . . 本文を読む
所得税や相続税の見直しが毎年のようになされている。
その中で、「所得再配分」という言葉が出てくることに違和感を持っている。所得の多い人からはたくさん税金を取り、所得の少ない人からは税金を軽減して、国民個々の所得の凸凹をなくし不公平にならないようにしようという考えである。私はこの考えに「みんな同じことが平等」という雰囲気を感じ取る。基本的には所得が多い少ないは個人の自由であり、多いとか少ない . . . 本文を読む
この前、ニュースを見ていたら「マネーローンダリング」という言葉が出てきた。
何だろうと疑問に思って調べてみたら「money laundering」であり、日本語で資金洗浄と訳されている . . . 本文を読む
不安は情報不足から生じる。
全く情報がなければ、思考の外であり不安を感じることはない。中途半端な情報を与えて不安だけ煽って細部の情報を与えないと不安は自己増殖してゆく。この不安を解消するためには正確な信頼できる安心情報を早い時期に与えることである。事実に基づいて現状を正確に説明することも不安の拡大を防止できる。余計な不安は取り除かれるし、不安領域をある程度意識の中で確定できれば意識の中でむ . . . 本文を読む