心理学用語で「同調」と言う言葉があるそうだ。 AとBの結論があって、10人中9人がAの結論を出しているとすると、最後の1人はたとえ自分はBだと思ってもAを選択する確率が高いそうである。このような現象を「同調」と言う。これは社会的な動物である人間に特に見られる現象で、もしかしたら猿やチンパンジーにも見られるかも知れない。そう言えば集団で行動するほ乳類や鳥類や魚類は一匹の動作をきっかけに集団が一斉に一 . . . 本文を読む
あちこちで「この頃の人はハングリー精神がない」という声があがる。
当然言う側はハングリーな時代を生き抜いた人達であり、言われるのはハングリーな時代を経験していない人達である。しかし、ハングリー精神は最初の大志を抱いたときのきっかけにしか過ぎなくて、「ハングリー」が全く解消されればハングリー精神も失われていく。ハングリーな時代を生き抜いた人がいまだにハングリー精神を持ち続けているとは思えない . . . 本文を読む
運命とは自然の営みの中にあり人間の意志にかかわりないのが運命であろう。
「運命は変えられない」という考え方と「運命は変えられる」という考え方がある。自分に都合のいいことは変える必要はないが、自分に都合の悪いことは何としても変えたいのが人情である。どうでも良いことであれば問題にならないが、生命そのものや生きるための障害に関することは深刻である。これを自然に任せるのか、積極的に変えて行くのかは . . . 本文を読む
現代は目まぐるしく変化する時代であるが、
世代間において新と旧が融合するとき、メンデルの法則を適用するとすれば、新と旧はどちらが優性であろうか。旧は過去の実績があり新は実績がない。現実的な観点からすればやはり旧が優性になるであろう。そうであれば、第1世代に現れるのは新旧の組み合わせだけであり旧が優性であれば表面的には旧の特性だけしか現出しない。そして第2世代は旧 . . . 本文を読む