憂国の花束

右でも左でも無く、上でも下でも無く。

祖国日本よ! 誇り高くあれ。

皇嗣同妃両殿下笑み給う・・御寺泉涌寺を護る会総会

2023-10-13 02:48:11 | 秋篠宮
11日御寺泉涌寺を護る会総会に出席。

京都駅からタクシーで泉涌寺へ。
大通りから左へ入って泉涌寺への坂道を上がるにしたがって、警備の白バイが道の要所要所に止まっているのが見えた。タクシーでのぼりつめた山門前の広場には警備の警察車両がズラリ。門前には警備関係者と寺関係者とみられる男性が20人余り動いているという物々しさ。

門を潜ろうとすると誰何され、何人かが私の動きをじっと見ているので、スマホを取り出し警備車両が並んだ威容の素晴らしさの撮影もならず、山門を入って振り返って一枚。直ぐに画面の男性たちが一斉に私を見た。



境内に作られた菊棚。蕾はまだ固い。
こういう菊は開花したものを並べるものだと思っていたが、蕾のままに並べて開花を待っているようだ。11月3日文化の日(旧明治節)には満開になるのでしょうか。

紫の幔幕が張られた本坊前に男性7名ほど威儀正しく横に整列している素晴らしい光景を撮影したかったが、ここでも整列している男性が揃って私をじっと見ているので出来なかった。
皇嗣同妃殿下がしっかりと守られている様子を皆さまに伝えたかったのですが残念です。
目の届く範囲、境内の彼方此方に警備する人影が見える。

階の下で靴を脱ぎ、板敷に黒いビロードのスリッパと緑色のいわゆる便所スリッパが並べられていて、係りの男性が「どうぞ」とビロードのスリッパを勧めるので、そのまま履いて階を上がる。

上がったところで若い男性に金属探知機を当てられ、思わず後ずさりすると申し訳なさそうに「私、警察です。」と腰が低い。
受付で記章と御蕎麦券を渡され、先へ進む。黒いビロードのスリッパは底が厚くて歩きやすく、ビロードの肌触りが心地よく、良い気分で歩いていると、後ろから小走りに追いかけて来た男性に呼び止められ、あのビニールスリッパと履き替えさせられた。間違えて勧めてしまったらしい。
なんなのだ!

・・・ペタペタ

着物姿の女性に丁重に案内されてお蕎麦を頂きました。
蕎麦を油揚げで巻いて太い束にして煮込んだもの。
蕎麦が団子のようになって、不味くは無いが見た目ほど美味しくはない。
このような蕎麦の食べ方は私の地方では見た事が無いが京都では普通なのでしょうか?

総会会場は妙応殿です。

妙応殿前のロビー。
1時開始の総会に、11時過ぎとかなり早い時間に到着したのでまだ誰も居ない。
僧侶が二人、会場で会進行のリハーサルをしている声が聞こえて来る。




向かって右が皇嗣殿下、左が皇嗣妃殿下の御席。

椅子の数を数えてみる。
この写真は殺風景ですが、人々が入ると雰囲気がガラリと変りました。
総会は撮影禁止なので、残念ながら会場の撮影は此処まで。

1列目2列目は関係者。3列目は篤信者と関係者。
私は4列目の真ん中あたりに席を取ったのですが、大外れでした。


前方参列の方々の頭で中央のマイクで挨拶される皇嗣殿下のお姿はほんの少ししか拝見できず、妃殿下は大きく活けられた花の影になって殆ど拝見できませんでした。
ただ、私の前方に座った男性が途中から俯いて手元の資料をご覧になって(眠って?)いたので、席にお座りの皇嗣殿下の姿をまじまじと拝見できるようになったので、まあ、良かったのかな?
妃殿下のお姿は、一生懸命首を曲げて何んとか少しだけは。

全員が席に着いて待っていると定刻に「御成り」の案内があり、参会者全員起立して拍手で皇嗣同妃両殿下をお迎えしました。
皇嗣殿下は濃紺のスーツ。姿勢正しく、お顔をまっすぐに、ゆったりと滑るように歩かれ、同じく滑るように段を上がられ、席にふんわりと腰を下ろされました。優雅です。
妃殿下はベトナムでもお召しでした白っぽい織り生地のツーピースで、一歩下がって楚々と付いて行かれます。

はじめに物故者の回向があり、二、三十人の僧侶が美声でリズミカルに唱える般若心経?と呪は素晴らしいものでしたが、前の人々に遮られて皇嗣殿下妃殿下はじっと俯いて合掌されていることがなんとか判るくらいで、昨年に引き続き両殿下の感動的な合掌を拝見できることを楽しみにしていたのですが、残念なことでした。

司会の案内で、お言葉を述べられるために、席を立たれマイクの前にゆったりと近づいて行かれる皇嗣殿下、内ポケットからお言葉をしたためた白い紙を取り出される優雅な手つき、柔らかい御声は既に玉音に相応しく。
御席から立ちあがり、演台まで進まれ、お言葉を述べられ、また御席に帰って座られるまで、流れるように動かれるのですが、威厳に満ちて自然体です。
ああ、帝とは、間違いなくこうであったに違いない…。

妙応殿での集まりは、場所が寺ということもあって、雰囲気は住職主催の檀家の集まりにちょっと似ていました。侵しがたい秩序はあるものの暖かいというような。
考えて見れば、泉涌寺は皇室の菩提寺です。御先祖の菩提寺で殿下ご自身、交流も深くていらっしゃるので、皇嗣殿下と寺関係者とは御身内同然でしょうね。市井でも寺と檀家との間に信頼関係があると、住職と檀家は身内のようなもの、という寺もあります。
私は、そのようなお身内の集いに末席の末席として陪席させていただいたようなものですね。

総会後の講演は皇嗣殿下妃殿下の御団居を盛り上げる余興というところでしょうか。
今回も知的好奇心を搔き立てる楽しい講演が用意されていました。

講演『旧暦で読み解く秋の十五夜ーー送り火・お月見・放生会』
  玲月流初代篠笛奏者・同志社女子大学嘱託講師 森田玲先生

講演は、大変興味深い内容で、示唆に富んだものでした。
(追々記事にもしたい。)

講演の初めに講師による篠笛演奏があり、古えから現在まで篠笛は祭りに使用されて来たと聞くと、篠笛の音にじっと耳を傾けられている皇嗣殿下と妃殿下が古代の帝と中宮に見えて来てくる。篠笛の嫋嫋たる音は秋の気配を引き寄せ、帝と中宮を囲んでのお身内の団居に私までも混ぜて頂いているような感じの素敵なひとときでした。

講演は民俗学、祭り、神、季節と皇嗣殿下が日頃興味を持たれて自家薬籠中にされている分野であろうか、リラックスして楽しそうに聴かれていて、時折大きく頷かれたり、笑顔になられる。
妃殿下は真面目な顔で身じろぎもなさらずに話を聴いていらしたが、講師の話が放生会の亀に及んで皇嗣殿下があまりに楽し気に声を出してお笑いになった時は妃殿下も柔らかに笑っていらっしゃった。殿下も妃殿下も亀には思い出がおありになるのでしょう。

講演も終わり、殿下妃殿下もご退出になられた後、係りの僧から案内があった。両殿下が車でお帰りになるのを菊棚の向こうで全員でお見送りするという。


本坊から出て来る参会者。見張りがいなくなり、やっと写真が撮れた。

お見送りのために並んだ人々の写真は肖像権を考えて撮るのは止めた。
礼装の着物姿の女性が多くて壮観でした。

端のほうに居並んで待つことしばし。
「お出でになった!お出でになった!」という声が小波のように伝わり、私の目の前にお車が、、。窓ガラスの向こうから殿下と妃殿下が微笑みかけてくださった!奥の殿下は朗らかに、妃殿下は窓ガラスにやや御顔を寄せて弱竹のかぐや姫のように微笑まれて、、、お二人揃って微笑みかけてくださるのに、どうしてスマホをかざせましょう。


😅 お笑いください。




今年の記念品。

来年は、お帰りの写真を撮れますように。

ビロードのスリッパは理事達と関係者の一部が履かれていました。何方と間違えられたのか。