憂国の花束

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閑話休題:ぼかし染

2023-10-25 22:41:24 | 雑感
少し前の話になるが…
2023年9月13日日本橋三越で開催された「第70回日本伝統工芸展」 を訪問された佳子さまのワンピースが一時話題になっていた。



佳子さまに、とてもよくお似合いです。
巷間、美人は何を着ても似合う、とも、美人が着るとどんな服も素敵に見える、とも、言われていますが、佳子さまを拝見するとどちらも納得です。


織で凹凸を出してあるお洒落な生地。
洋服では、なかなか見ない素敵な色目のぼかし染めが佳子さまの高貴さを引き立てていると思います。

このドレスは、お姉さまの眞子さんがお召しだったもののようです。

南米ボリビア公式訪問時の眞子さん。

こうして見ると、眞子さんはクラッチバックを上手に持っていたことがわかる。
片手で持っても、前で持っても、ご自分の体の一部のように自然で、そしてエレガントです。ああ、相手が小室でなかったら、、、つくづく残念です。
展示品を差し示す手も、仲居や案内人の「お客様こちらでございます。」にはなっていない。今上ご一家は全員案内人の仕草をされていますが、佳子さまもまだまだ。クラッチバッグのあしらいも何かを差し示す手つきも雅子さま、愛子さまと大差がない。


このぼかし染めのワンピースドレスは、紀子さまから眞子さまへ、眞子さまから佳子さまへ、ベルトを変え、手直しして受け継がれたもの。良い物を受け継いで活かされる秋篠宮家の御家風が素晴らしい。、、、と、そこで噂話は終わるのですが。

佳子さまのぼかし染めのドレスを「素敵」と褒めるのなら、遡って美智子さま迄話が及ばないと画竜点睛を欠くような気がします。

美智子さまには、ぼかし染めのドレスを愛用されていた時期がありました。
美智子さまと言えばぼかし染め、ぼかし染めと言えば美智子さま。

例えば・・・とネットを探してみたのですが、美智子さまがぼかし染めのドレスを着用されている画像があまりありません。
何年もの間、お出ましになると決まったようにぼかし染めで、、、あんなに沢山のぼかし染めドレスを見せていただいたのに。





ネットで拾えたのは、このくらいですが、TPOそれぞれに合わせたぼかし染めのワンピース、ツーピーを数多くお持ちで、晩餐会、祝賀の儀でもお召しになっていたような記憶があります。
「ぼかし染めには高度の技術が必要で、日本のぼかし染めの技術は世界最高レベル。その技術を残したいと美智子さまは、ぼかし染めのドレスを作らせているのだ。」と当時の週刊誌は説明していました。そして、手間ひま掛かるので、とても高価だとも。

上記写真の紀子さまがお召しのドレスも、美智子さまから紀子さまにプレゼントされたものでしょう。
ベルトのテイストがザ・美智子さまです。😁

美智子さまがぼかし染めを愛用されるので、一般女性の間にもぼかし染めの洋服や着物を着る人々が出て来ていました。


三宅てる乃先生

当時、新進着物研究家として人気が高かった三宅てる乃先生も、そうしたお一人でした。
ある生放送番組に出演した三宅先生。司会のお笑い芸人の呼び声で颯爽とスタジオ入りした若き日の三宅先生は、白地に紫のみごとなぼかし染めの着物をお召しでした。
司会のお笑い芸人が「今日はまた、素晴らしいお召し物、お美しい」と言葉を尽くしてヨイショ。てる乃先生は満更でもなさそうにニッコリ。
と、その時、お笑い芸人の横に立っていたアシスタントの若い女性新人タレントが、誰もが腹の中では思っていても口に出せない禁断の一言をポツリ。

風呂敷みたいな柄ですね。

慌てて、「それは言っちゃいけない」という仕草でタレントの口をふさごうとするお笑い芸人。若い女性タレントは「だってー」と不満顔。
三宅てる乃先生は顔を引きつらせていらっしゃいましたが、人間のこめかみが怒りでピクピク動くのを私はその時初めてみました。


ナイロン風呂敷 440円 楽天

今は殆ど見かけませんが、結婚式法事等、引き出物はこうした風呂敷で包んで渡すのが長い慣わしで、どの家にもぼかし染めのお安いナイロン風呂敷が何枚も溜まっていましたね。




😊 ぼかし染めを身に纏っても、佳子さまの御召し物に風呂敷を連想するひとは居ない。
そこがやっぱり人品の違い、というものでしょうか。

うーん、とね、えーとね。美智子さまのぼかし染めドレスはね、
当時、思っても誰も表立っては口にできなかったのですよ。

でも、今、改めて見ると、美智子さまのぼかし染めのドレスも悪くない。
佳子さまがぼかし染めを素敵に着こなしてくださったので、もう一度ブームが来ても良いですね。