オオカミとお婆さん‥ （イソップ童話）

　ある日、腹をペコペコに空かせたオオカミが餌を求めてうろついていた。
　すると一軒の家の中から小さな子供の泣き声とお婆さんの大きな声が聞こえて来た。
「泣かないで！そんな子はオオカミに食べさせるよ！」と‥それでも子供は泣き止まない。
　軒下に潜んでいたオオカミは「そろそろ子どもを食べさせてくれる」と唾を飲み込んで
待っていた。でもお婆さんはなかなかその子を手放さない‥　やがて日も暮れたが
それでもオオカミは「子供を食べられる」とじ～っと待っていた。
　するとやっと泣き止んだ子供を抱いて「安心して坊や　オオカミが来たら叩き殺して
やるからね！」と・・
　「あ～恐い　お婆さんの話とまるっきり違うじゃないか」とオオカミは軒下から急いで
逃げて行きました‥とさ‥　　　

　お婆さんの言葉をうのみにするオオカミも大バカ者だが　全く心にもない言葉を口に
するお婆さんにも罪？があるとは思いませんか？
　近年、「絶対儲かる」との電話が全国的に広がってる。2022年度で370億円が特殊詐欺
被害が発生している。北海道でも12億5千万円が被害にあって高齢者が泣いている・・
　人の言葉って　うかつに信用してはいけないのだ‥との教訓のイソップ童話だ。