乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

冠婚葬祭  岩波新書 新赤版  宮田登 著 (興味深い一冊でした)

2007-06-11 | 読書全般(古典など以外の一般書)

 

(写真は、人生を感じる?隈取されたお面の数々。下には、

  梅川インベーダー

  石川・・・五右衛門

  片岡アラカルト

  中村ルーレット

  澤村プリクラ

  坂東モグラ太(たたき)

などの『まねき』が掛けてあり、見事な歌舞伎パロディに、一瞬見とれてしまった。但し、仁左衛門さんに似たような美形の面はないことを、付け加えておきたい。

 理屈抜きに、ゲームセンターなのに、素敵・・・。

 大阪の『曽根崎心中』で有名なお初天神近くの曽根崎町の繁華街。すぐ近くには大きなビルがそびえる中、ゲームセンターや飲み屋さんが建ち並ぶ。今は煩雑な街だが、ここがその昔、心中の森だったとは信じられない・・・

 

 

記録だけ 2007年度 60冊目                 

 

 

     冠婚葬祭 

                                            

 著者  宮田 登

   東京教育大大学院博士課程終了

    民族学専攻

    1999年当時 神奈川大学教授・江戸東京博物館客員教授

 岩波新書 新赤版 630

 1991年9月20日    

 198ページ 660円+税  

 

 六月十一日。今日は本をぼんやりと読んでいた。

 二冊目は『冠婚葬祭』。

 この本は内容がとても興味深く、面白かった。

 知らないことが数多く書かれていたが、言葉使いが美しく、読みやすい。

 内容が深いので、宮田登氏の他の本も是非読んでみたい。

 

 

 ところで宮田登氏って、すでにお亡くなりになられていたようで、とても残念です。ご冥福をお祈りいたします。

 

 宮田登氏に興味を持ったので調べていたら、内容の充実したHPを見つけましたので、記録しておきたいと思います。

宮田登先生追悼:当時の一学生として
静岡県立大学国際関係学部 湖中真哉さん HP ↓

http://africa.u-shizuoka-ken.ac.jp/j/Essays1/Miyata.html

 

 恥ずかしながら、宮田登氏の本に初めて出会い、興奮気味の私。早速家族に問うてみた。

 この宮田登氏という民族学者は、相当有名だったらしく、家族に話すと、「知っただけでも、良かったじゃないか・・・そもそも宮田登という人物は天才で、・・・・・・・・・。」

と、小一時間、いや、それ以上、宮田登氏に話から『この世とあの世の境界線』の話に至るまで、話し込んでくれる。

 二人でバーボンを飲みながら、家族の講釈に付き合ったが、何冊か読みたい本を手に入れる約束にこぎつけた。

 氷がいやにひかりを放ち、セペア&オーレオリンがカラカラと声高に笑う。

 ラッキー。

 私は幸せである・・・。

 

 

 

コメント (17)
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近松門左衛門   新潮古典文学アルバム 19

2007-06-11 | 近松門左衛門

 

(写真は大阪の『曽根崎心中』で有名なお初天神。去年の11月に写す。)

 

記録だけ 2007年度 59冊目                 

 

 新潮古典文学アルバム 19 近松門左衛門

                                                    

 著者  原 道生

      橋本 治

 日本放送出版協会出版 

 1991年11月10日    

 111ページ 1300円+税  

 

 六月十一日。体がだるいので、本をぼんやりと読んでいた。

 一冊目は『近松門左衛門』。

 歌舞伎でなじみの話が多く載せられており、興味深い。

『国性爺合戦』の『浮世絵(三代歌川豊国画・国立劇場蔵)』や『番付(早稲田大学演劇博物館蔵)』、『絵番付(奈良女子大図書館蔵・享保期再演時のものか・・・)』などのわくわくするような素量が載せられている。

 中でも目をひいたのは、『国性爺合戦(正本・東洋文庫蔵)』(P.81下図)

 上は大判の美濃紙を用いた献上本とのこと。この資料は感激した。

 

 他にも面白い内容が多く、例えば一例として、なじみの壬生狂言『桶取』の現在の舞台写真と、『傾城壬生大念仏』の狂言本挿絵(国会図書館蔵)を見比べるのも楽しい。

 家にいながら、気楽に博物館めぐりをしているような楽しい錯覚さえさせてくれる。

 説明は少ないが、資料がたっぷり。人形浄瑠璃や歌舞伎役者など(例えば仁左衛門さんや先代鴈治郎さんなど)の写真もあり、満足のいく一冊だった。

 ああ、楽しかった・・・

コメント (2)
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