乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

新古演劇十種の内  身替座禅(みがわりざぜん) 七月大歌舞伎

2007-07-17 | 歌舞伎

(写真は七月大歌舞伎のポスター。今回は携帯電話にて、子供が写す)

 

 二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)  

 

          

 山蔭右京  仁左衛門  

 奥方玉の井  歌 六          

 太郎冠者  愛之助           

 侍女千枝  壱太郎            

 同 小枝   宗之助  

 

 

 七月十四日と十五日。

 連日、松竹座にて七月大歌舞伎の夜の部『身替座禅』 を観た。      

 

 仁左衛門が大名を愛嬌あり、かわいらしさありで堪能いたしました。

 なんともいえない表情は、仁左衛門のある意味、とても素敵な一面が引き出され、舞台に釘付けの私。

 海老蔵三のアクシデントのピンチヒッターの三演目の『女殺油地獄』のシリアスな演技と『身替座禅』の愛くるしい演技の対比はすばらしく、さすが仁左衛門さんと魅了されました。

 

 花道での

『かえりみすれば~』

で、チラッと振り返るところなんかは、仁左衛門ならではの愛くるしさ。

 

 歌六さんの奥方(玉の井)は、はじめ打つくし過ぎるのではないかと心配したのですが、演技で恐妻家やしこめ加減を表し、また面白さも思い切り表現されていました。

 踊りが見とれるぐらいに美しく、すばらしい舞としぐさに堪能。

 

 愛之助さんの太郎冠者は仁左衛門さんに対して控えめのメークで、好感が持てました。

 手の平も右京の白塗りに対し、そのままで、殿と付き人の序列をしっかりとあらわされていました。

 仁左さんとのやり取りは、美しく男前同士で、満足できる舞台。

 

 松羽目物のこの演目の音楽は美しく、私はとても好きです。

 長唄囃子二あわせて無意識にリズムをとっておりました。

 基本的に能や狂言の好きな私は、義太夫の語りよりもこういった音楽が好きです。

 おそらく京都生まれの私は、祇園囃子などで育ったせいかもしれません。

 

 そういうと・・・

 今日は七月十七日。祇園祭の順行だったのですね。

 この季節、私の場合は、毎日でも 鱧のおとしを食べたくなります・・・・・・

 鱧のおとし。私は梅肉よりも、断じて 辛子味噌派です。

 

 

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鳥辺山心中(とりべやましんじゅう)  愛之助  孝太郎  七月大歌舞伎 

2007-07-17 | 歌舞伎

(写真は7月15日。道頓堀の松竹座近くの書店前で見た、『らいよんちゃんねるの らいよんちゃん』 =携帯デンワで写す)  

 

 七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第十六回

  一、鳥辺山心中(とりべやましんじゅう)  

 

 菊地半九郎     愛之助           

 若松屋遊女お染  孝太郎           

 若松屋遊女お花  竹三郎             

 坂田源三郎     薪 車           

 お染父与兵衛    家 橘            

 坂田市之助     秀太郎

 

 

 7月14日。『女殺油地獄』を一目みんとて、急遽観劇する。

 夜の部の一つ目演目は、『鳥辺山心中』

 

 愛之助さんは仁左衛門化粧。黒い死装束がよく似合う。

 孝太郎 さんも紫の着物で 品がよく、見とれてしまう。

 京都の大橋をバックに展開される 七五調の情緒豊かな半九郎と遊女お染の心中前の言葉のやり取りが美しい。

 

 愛之助さんは若い武士役だが、はっきりとした発音としっかりとした声でした。

 置屋の部屋に案内される前の為、刀が手元にあったのが災いする。というのも、普通は置屋では、女の座敷に上がる場合、刀は預けるのが決まりごととなっている為です。

 

 秀太郎さんが立役は何度か観ていますが、今回は特に素敵な感じがしました。

 可愛らしくて、男前で・・・

 竹三郎さんのきりりとした感じの遊女も素敵で、お二人の寄り添う姿も気に入っちゃいました。

 

 今回の『鳥辺山心中』の刀の交し合う効果音は『カーン、カーン』と高い音。少し新劇風で、なじみの演目が 新しい歌舞伎のような感じがしました。


 

 話は有名なので、あらすじは省かせていただきます。

 

 14日の夜の部は私たちの前方の席に孝太郎 さんの奥方とお坊ちゃん、仁左衛門さんの奥方が座っておられた。

 お子さんは五歳くらいだろうか・・・お芝居三つとも賢く観ておられた。

 時々お芝居の話をされている様子が、やはり役者さんのお子たちなのだなあと感じました・・・

 





 

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