(写真は7月15日。道頓堀の松竹座近くの書店前で見た、『らいよんちゃんねるの らいよんちゃん』 =携帯デンワで写す)
七月大歌舞伎 関西・歌舞伎を愛する会 第十六回
一、鳥辺山心中(とりべやましんじゅう)
菊地半九郎 愛之助
若松屋遊女お染 孝太郎
若松屋遊女お花 竹三郎
坂田源三郎 薪 車
お染父与兵衛 家 橘
坂田市之助 秀太郎
7月14日。『女殺油地獄』を一目みんとて、急遽観劇する。
夜の部の一つ目演目は、『鳥辺山心中』
愛之助さんは仁左衛門化粧。黒い死装束がよく似合う。
孝太郎 さんも紫の着物で 品がよく、見とれてしまう。
京都の大橋をバックに展開される 七五調の情緒豊かな半九郎と遊女お染の心中前の言葉のやり取りが美しい。
愛之助さんは若い武士役だが、はっきりとした発音としっかりとした声でした。
置屋の部屋に案内される前の為、刀が手元にあったのが災いする。というのも、普通は置屋では、女の座敷に上がる場合、刀は預けるのが決まりごととなっている為です。
秀太郎さんが立役は何度か観ていますが、今回は特に素敵な感じがしました。
可愛らしくて、男前で・・・
竹三郎さんのきりりとした感じの遊女も素敵で、お二人の寄り添う姿も気に入っちゃいました。
今回の『鳥辺山心中』の刀の交し合う効果音は『カーン、カーン』と高い音。少し新劇風で、なじみの演目が 新しい歌舞伎のような感じがしました。
話は有名なので、あらすじは省かせていただきます。
14日の夜の部は私たちの前方の席に孝太郎 さんの奥方とお坊ちゃん、仁左衛門さんの奥方が座っておられた。
お子さんは五歳くらいだろうか・・・お芝居三つとも賢く観ておられた。
時々お芝居の話をされている様子が、やはり役者さんのお子たちなのだなあと感じました・・・