記録だけ 2008年度 32冊目
『木々高太郎全集 5』
著者 木々高太郎
朝日新聞社
上下段・415ページ 980円
昭和46年2月25日 第1版発行
本日『木々高太郎全集 5』 を読了。
第5巻には次のような作品が載せられている。
5 『わが女学生時代の罪』(1949)
「タンポポの生えた土蔵」(1954)
「千草の曲」(1955)
「バラのトゲ」(1955)
「オリムポスの山」(1956)
「異安心」(1957)
「細い眼の孫娘」(1958)
「悪い家系」(1959)
「銀の十字架」(1962)
「失踪」(1967)
「幻滅」(1968)
以上短編10と長篇1作品。
短編においては「」、長篇は『』という形で今回も記録することにした。
「タンポポの生えた土蔵」と「バラのトゲ」は、平凡だが、切れ味の良い作品。
全体を通して考えると、少しマンネリ化の感をぬぐえない。
やはり木々高太郎氏の書かれた中で、今のところは 「網膜脈視症」が一番私の好みと感じる。
上 午前4:30書く
追記 午前8:30
今朝は4時前までかかって、五巻目を読んだ。
読感など書けたものではない。
まだ眠い・・・。
このところテレビで芝居を観ている時間が長い。
料理に草抜き、猫チャンとの遊び時間も確保したい。
時間の使い方がまずいのか・・・。
先日は 図書館でお願いして、同県内から借りていただいた木々高太郎全集の4、5、6巻目のうち、たった一冊しか読めなかった。
5、6巻目は難儀して 家族に探してもらったが、某図書館にはあらず。
仕方なしに図書館に相談を持ちかけると、快い返事をいただいた。
「一ヶ月ほど 間を開けていただきましたら、借りることができますよ。」
胸躍らせ 飛び上がる乱鳥。
だが、その一ヶ月が私にとっては地獄のように長い。
胸躍らせ羽ばたく乱鳥は、一瞬にして 急下降・・・。
そして、落胆・・・。
母の落ち込みを 見るに見かねた子供が、某図書館で借りてきてくれた。
「お母さん、教科書も重いから、二冊はぷー!やわ。」
鞄を手に持つと、なるほど、重い。
ずしりと腕にくいこむような重みは、そのまま 子供の親に対する思いやりと感じたという、おめでた~い母親。
「返却は一冊ずつにして。」
の言葉に、せっせと読書をこなしてゆく。
これって、一種の仕事感覚か・・・。
眠気をこらえ、朝までかかってやっとこさで読めた5巻目。
読みいきった本を目で流し、子供宣わく、
「今日は教科書が多いから、明日 持って行くわ。」
・・・・・・。
かくして私の徹夜まがいの努力はむなしく終わったのである。
朝日新聞社 木々高太郎全集 全6巻(1970-1971)
1 「網膜脈視症」(1934)
「睡り人形」(1935)
「青色鞏膜」(1935)
「恋慕」(1935)
「就眠儀式」(1935)
「完全不在証明」(1935)
「医学生と首」(1935)
「幽霊水兵」(1935)
「決闘」(1936)
「胆嚢」(戯曲)(1935)
『人生の阿呆』(1936)
「印度大麻」(1936)
2 「女と瀕死者」(1936)
「無気味な老医]師」(1936)
「緑色の眼」(1936)
「盲いた月」(1936)
「死の乳母」(1936)
「夜の翼」(1937)
「ヴェニスの計算狂」(1937)
「大浦天主堂」(1937)
「女の政治」(1938)
「水車のある家」(1940)
「文学少女」(1936)
『折芦』(1937)
「女の復讐」(1937)
「蝸牛の足」(1937)
「封建性」(1937)
3 「風水渙」(1937)
「死人に口あり」(1937)
「秋夜鬼」(1937)
「柊雨堂夜話」(1938)
「永遠の女囚」(1938)
『笛吹-或るアナーキストの死』(1940)
「宝暦陪審」(1939)
「婚礼通夜」(1939)
「ベートーヴェン第十交響曲」(1940)
「ストリンドベルヒとの別離」(1940)
「東方光」(1941)
「葡萄」(1942)
4 「呪縛」(1946)
「新月」(1946)
「月蝕」(1946)
「無花果」(1947)
『彼の求める影』(1957)
「冬の月光」(1948)
「老人と看護の娘」(1949)
「人形師の幻想」(1949)
「少女の臀に礼する男」(1950)
「夜光」(1952)
「幻想曲」(1952)
「X重量」(1953)
「六条執念」(1954)
5 『わが女学生時代の罪』(1949)
「タンポポの生えた土蔵」(1954)
「千草の曲」(1955)
「バラのトゲ」(1955)
「オリムポスの山」(1956)
「異安心」(1957)
「細い眼の孫娘」(1958)
「悪い家系」(1959)
「銀の十字架」(1962)
「失踪」(1967)
「幻滅」(1968)
6 『随筆・詩・戯曲ほか』