乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『他人の顔』The Face of Another 勅使河原宏監督 安部公房原作・脚本 仲代達矢 京マチ子

2014-09-25 | 映画
  (写真は『児雷也豪傑譚話』『助六由縁江戸桜』に続けてピグちゃん第三弾でごじゃりまする。)



 

  映画『他人の顔』The Face of Another 勅使河原宏監督 安部公房原作・脚本





 高校生の頃何度か読んだ安部公房氏の『他人の顔』
 
 以前にも観た映画『他人の顔』

 十代の頃、そして小説とはまた違った印象を持った映画『他人の顔』

 齢を重ねて観ている映画『他人の顔』


 ひとり自分の部屋で見ていたのに、見ている間ずっと 誰かにのぞかれているような そんなな印象を受けた。







1966年7月15日
122分(モノクロ)

監督 勅使河原宏
脚本 安部公房
原作 安部公房

男:仲代達矢
妻:京マチ子
医者:平幹二朗
看護婦:岸田今日子
専務:岡田英次
専務の秘書:村松英子
アパート管理人:千秋実
ヨーヨーの娘:市原悦子
老嬢:南美江
男の患者:観世栄夫
女の患者:安双三枝
精神病の男A:矢野宣
精神病の男B:田中邦衛
ほくろの男:井川比佐志
ビヤホールのウェイトレス:前田美波里
刺される女:糸見偲
ケロイドの女:入江美樹
ケロイドの娘の兄:佐伯赫哉
医者の妻:阿部百合子


 Wikipedia
『他人の顔』(たにんのかお)は、安部公房の長編小説。1964年(昭和39年)、雑誌『群像』1月号に掲載され、同年9月25日に講談社より単行本刊行された。1966年(昭和41年)7月15日には安部自身の脚本で、勅使河原宏監督により映画化された。
化学研究所の事故によって顔面に醜い火傷を負い「顔」を失った男が、「仮面」を作成し、自己回復のため妻を誘惑しようとする物語。新たな「他人の顔」をつけることにより、自我と社会、他人との関係性が考察され、「人間という存在の不安定さ、あいまいさ」が描かれている。
なお、単行本は初出誌版を大幅に加筆・改稿し、約2倍の分量に増加した形のものが刊行された。おもに顔や仮面についての哲学的な考察や終局部が加筆された。



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『助六由縁江戸桜』平成22年歌舞伎座 團十郎 玉三郎 勘三郎 東蔵 秀太郎 左團次 仁左衛門 菊五郎

2014-09-25 | TVで 歌舞伎・能楽
 (写真が『助六由縁江戸桜』と全く関係がないことを恥じ入る乱鳥でごじゃりまする。)と、再び書く私。
  「こりゃまったぁ、どうしたこってぃ!」





   『助六由縁江戸桜』



何度も何度もテレビで見ている平成22年4月・歌舞伎座の『助六由縁江戸桜』

 くわんぺら門兵衛が出てくると、にやけながら背筋を伸ばして(どんなんや!)見ていたよ。

 くわんぺら門兵衛がカッコ良くまた迫力ありで、大満足。


 本家本元もそっちのけで、揚巻と助六は考玉(仁左玉)だろうといった野暮なことはいいません^^

 團十郎さんも面白いです…

 ですが仁左衛門丈の存在大きいお舞台でごじゃりました…と、誰ぞが申しておりまする…か?


 今回も阿呆な記録におつきあい下さいましてありがとうございまする




 衛生劇場
本編尺:128分
製作年:2010年
出演:市川團十郎 坂東玉三郎 中村勘三郎 坂東三津五郎 中村福助 河原崎権十郎 中村松江 市川男女蔵 坂東亀三郎 坂東亀寿 尾上松也 中村梅枝 坂東巳之助 坂東新悟 中村種太郎(現・歌昇) 中村萬太郎 大谷廣太郎 大谷廣松 中村玉太郎 中村歌江 片岡亀蔵 片岡市蔵 市川右之助 市村家橘 中村歌六 中村東蔵 片岡秀太郎 市川左團次 片岡仁左衛門 尾上菊五郎 市川海老蔵

江戸歌舞伎荒事の芸を体現し、歌舞伎の象徴的存在であった團十郎の名舞台。豪華絢爛な揚巻(玉三郎)の出に始まり、助六(團十郎)の出端は客席の視線を一身に集め緊張感を一気に高めていく。くわんぺら門兵衛(仁左衛門)や通人(勘三郎)が明るさで観客を和ませ助六と白酒売(菊五郎)の息のあったやり取りも見所。第四期歌舞伎座の劇場の想い出と共にいつまでも記憶に残る舞台をお楽しみに。

(2010年/平成22年4月・歌舞伎座)




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『通し狂言 児雷也豪傑譚話』 平成17年新橋演舞場 菊之助 松緑 亀治郎 菊五郎

2014-09-25 | TVで 歌舞伎・能楽
  (写真が『児雷也豪傑譚話』と全く関係がないことを恥じ入る乱鳥でごじゃりまする。)





   『通し狂言 児雷也豪傑譚話』<序幕・二幕目・大詰>




『通し狂言 児雷也豪傑譚話』を二日に分けて、通しで見たよ。

 平成17年11月・新橋演舞場の『通し狂言 児雷也豪傑譚話』はテレビで何度も見ているけれど、今回も満足したよ。

 おおよそ十年前の『通し狂言 児雷也豪傑譚話』

 菊之助さんはお若い頃からお上手だったんだなと改めて思ったよ。

 菊之助さんの見得は格好良くって、かわいらしいよ。

 
 今回も芝雀さんの台詞を聞き続けていたいなと感じたよ。

 リラックスタイムに流し続けると気持ちいいだろうなっという言い回しの、役者さんのひとりだな。


 またもやくだらない記録をつけているわたくしをお許し下さい







 衛生劇場
本編尺:73分
製作年:2005年
出演:尾上菊之助 尾上松緑 市川亀治郎(現・猿之助) 市川團蔵 市村萬次郎 尾上松助 片岡秀調 河原崎権十郎 片岡亀蔵 坂東亀三郎 坂東亀寿 尾上松也 中村芝雀 坂東彦三郎 尾上菊五郎

大仕掛けや宙乗りといったケレン、みどころ満載のエンターテイメント。ガマの妖術を使う盗賊として漫画や映画でお馴染みのキャラクター児雷也は、江戸後期から人気を博し歌舞伎にも登場していた。菊之助の児雷也に、松緑の大蛇丸、亀治郎(現・猿之助)の綱手、芝雀のあやめ、菊五郎の高砂勇美之助とお虎で。

この世を魔界に変えようとする大蛇丸(おろちまる)に親を滅ぼされた雷丸(いかづちまる=後の児雷也)と綱手(つなで)姫。谷底に落とされた二人は仙素道人に育てられ、児雷也は蝦蟇(ガマ)、綱手は蛞蝓(ナメクジ)の妖術を授けられる。そして親の仇大蛇丸の野望を打ち砕くため旅に出た…。

(2005年/平成17年11月・新橋演舞場)






コメント (4)
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98:『名作歌舞伎全集 大二十一巻』「大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ)」 近松門左衛門:原作

2014-09-25 | 名作歌舞伎全集/古典文学全集(浄瑠璃含)、歌舞伎関係本



98: 『名作歌舞伎全集 大二十一巻』から「大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ)」(226~243ページ)近松門左衛門原作  東京創元社



 先日、映画『近松物語』(人形浄瑠璃・歌舞伎の演目『大経師昔暦』)溝口健二監督 大映 1954年 長谷川一夫を楽しんだ。

 その晩から近松門左衛門作の「大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ)」を読み、読了。

 色々あったあげく、最後は黒谷の和尚さんに助けられるという大どんでん返し。
 またまたどんでん返し。
 不義密通張付け獄門の景に処せられる粟田口へ、二人背和え早稲に馬に乗せられ粟田口へと向かう途中、二人の表情には安堵感と幸せ満足感が漂うといった違った形での精神的な救いの描写がなされていた。


     

 

 ところが…
『名作歌舞伎全集 大二十一巻』から「大経師昔暦(だいきょうじ むかしごよみ)」は途中まで。
 白壁に写る二人の蔭で、後の二人の運命(展開)を案じあらわす。




 さん そんなら茂兵衛、
 茂兵 おさん様。
    二人見送る影法師、軒端に近き物干の、柱二本に月影の、壁にあり壁にあり映りしは、
    ト月の光で白壁に、物干の柱におさん茂兵衛の姿が磔(はりつけ)のように写る。
 さん あれ二人の影法師が
 茂兵 オゝ、ありゃ磔に、おさん様
 さん 茂兵衛。
    ト両人瞭然とする。
    憂き身の果てはとらわれて、罪科のがれぬゝの告げ、寂滅為楽(じゃくめついらく)と響きくる、名残りかなしき。
    ト両人一散に花道に入る。犬の遠吠え


 

    

 
 映画『近松物語』(人形浄瑠璃・歌舞伎の演目『大経師昔暦』)溝口健二監督 大映 1954年 長谷川一夫
 95:『観世流続謡曲百番集』「三井寺」  日本古典文学大系に謡曲より「大経師昔暦」
 96:『近松浄瑠璃集上』から「大経師昔暦」 近松門左衛門 日本古典文学大系(201~251)/映画『近松物語』

 
 
   
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