乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

ひとかたまつて人尓なる  大判錦絵 弘化四年(1847)頃   大和屋久兵衛 一勇斎國吉画  『歌川国芳展』図録より

2019-10-05 | 変体仮名見むとするハいとをかし

  ひとかたまつて人尓なる  大判錦絵 弘化四年(1847)頃   大和屋久兵衛 一勇斎國吉画  『歌川国芳展』図録より



 

 ひとかたまつて人尓なる


 人おほき

    人の

  中丹毛

   人ぞ

    なき

  人尓

   なれ人

   人尓

    なせ人

   
            印 一勇斎
                                    
            印 國吉  
                                      
                  戯画   印               

                           /\
                            三
  
 ひとかたまつて人尓なる

 人多き
  人の
  中にも
  人ぞ 
   無き
  人に
   なれ人
  人に
   なせ人


 文意
 世の中には多くの人がいる。
 しかし、まともな人は滅多にいない、という意味。




  本文に「。」が付いている場合は「。」 付いて無い場合は「、」突表記しています。
 (「尓」「能」などのように、助詞部分はそのまま元字で書いています)




 江戸時代中期
『松翁道話』布施松翁(ふせしょうおう)著

 布施松翁(ふせしょうおう)=
 [生]享保10(1725)      (ブリタニカ国際大百科事典)
 [没]天明4(1784)
 江戸時代中期の心学者。名は矩道,通称は松葉屋伊右衛門。
 京都の呉服商の子に生れ,京都松原辺に住み,心学を手島堵庵,富岡以直らに学んだものと推察されるほかは,履歴未詳。著書に『西岡孝子行状聞書』 (1770) ,『松翁ひとりごと』 (96) ,『松翁道話』 (5編 15巻,第1編は 1812~14,第2編以下は 16以後) があるが,特に『松翁道話』は柴田鳩翁の『鳩翁道話』とともに江戸時代の通俗教育書の双璧と称される。

 布施松翁 ふせ-しょうおう    (日本人名大辞典)
 1726*-1784 江戸時代中期の心学者。
 享保(きょうほう)10年12月22日生まれ。
 家は代々京都の呉服商。
 富岡以直,手島堵庵(とあん)にまなび,近畿地方を遊説して心学をひろめた。
 学風は老荘・仏教思想的色彩がこい。
 天明4年7月7日死去。60歳。
 名は矩道。通称は松葉屋伊右衛門。
 著作に「松翁道話」など。


 

「松翁道話」=「松翁道話全」国会図書館にて、現在、デジタル公開中
 
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「プレイヤー」3,5★ 藤原竜也×仲村トオル 作:前川知大 演出:長塚圭史 藤原竜也 仲村トオル 成海璃子 他

2019-10-05 | 舞台・芝居
 イラン エスファハーン



 舞台「プレイヤー」3,5★藤原竜也×仲村トオル 作:前川知大 演出:長塚圭史 藤原竜也 仲村トオル 成海璃子 他



 話の展開は大変面白かった。

 役者さんたちも声をはっきり前に出され、熱演であった。

 勿体無いのが、藤原竜也さん。

 藤原竜也さんの舞台が見たいがために「プレイヤー」を見たのに、出番が中途半端。

 もっと中心にいて欲しかった。勿体無い!

 しかしながら、最終の大切な場面は藤原竜也さんで締めくくられた。




前川知大
演出
長塚圭史

 出演
藤原竜也
仲村トオル
成海璃子
シルビア・グラブ
峯村リエ
高橋努
安井順平
村川絵梨
長井短
大鶴佐助
本折最強さとし
櫻井章喜
木場勝己
真飛聖




 演劇界の次代を担う才能、前川知大と長塚圭史が初タッグを組んだ話題作。劇中劇と稽古場という2つの人間関係を行き来しながら、虚構と現実の境界が曖昧になっていく…。

 この作品のもとになったのは、前川が主宰する劇団「イキウメ」のために書き下ろした戯曲。前川は日常に潜む超常的な世界を描くことに定評がある。一方、演出を手掛ける長塚も主宰する劇団「阿佐ヶ谷スパイダース」で作・演出・出演を務めるマルチな才能を発揮する。そんな2人が生み出した作品を演じるために、蜷川幸雄の演出舞台に多数出演し、圧倒的な存在感を放つ藤原竜也、今回で前川作品への出演が5作目となり前川の世界観を知り尽くす仲村トオル、透明感と力強さを併せ持つ成海璃子、確かな演技で舞台を締める木場勝己、元宝塚トップスターの真飛聖ほか豪華俳優陣が集結した2017年夏の話題作。

 演劇界の次代を担う才能、前川知大と長塚圭史が初タッグを組んだ話題作。劇中劇と稽古場という2つの人間関係を行き来しながら、虚構と現実の境界が曖昧になっていく…。
前川知大と長塚圭史。演劇界の次代を担う才能がタッグを組んだ舞台。死者の言葉が生きている人間を通して「再生」されるという戯曲「PLAYER」に携わる俳優やスタッフたちの物語。ある公共劇場でリハーサルが行なわれるうちに、やがて現実の世界と劇中劇の世界の境界線があいまいになっていく。

【ストーリー】
ある公共劇場のリハーサル室に俳優やスタッフが集い、戯曲「PLAYER」の稽古が行なわれている。刑事の桜井を演じる道彦(藤原竜也)、環境保護団体代表で瞑想ワークショップの指導者・時枝役の悟(仲村トオル)、時枝の助手・神崎を演じる恵(成海璃子)、妻子を失い瞑想ワークショップに参加している大河原役の和夫(木場勝己)らも参加し、演出家・東(真飛聖)が演出している。
物語は「行方不明の女性・天野真が遺体で見つかるが、彼女は肉体を失った後も意識として存在し続け、友人の口を借りて自分の想いを伝え始める。真相を追う桜井を前に、彼女を死に導いた時枝は、死者との共存こそが物質文明の行き詰まりを打開し世界を変えるのだと主張する」というもの。死者の言葉を「再生」することと、台本のせりふを「再生」することが意識の中で重なった俳優やスタッフたちは、やがて戯曲の中の倒錯した死生観に感覚を浸食されていく。


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