『梅沢富美男劇団・劇団ワハハ本舗 合同公演
「男の泉」~史上サイテーのオカマ一座~』
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演目名も不確かなまま、ワハハ本舗見たさにチケットをとる。
いざ、会場についてみて、パンフレットも開けてほくそ笑む。
『「男の泉」~史上サイテーのオカマ一座~』…だったんだぁあぁ~(笑^^笑)
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チケを予約する折り、電話口のお姉さまが、久本さんと猫ひろしさんの日程を丁寧に教えて下さる。
わたくしはどちらでも良かったが、何となく勧められるがままに久本さん出演の日をゲット。意味はないが、なにげにお得感を感じた…が、本当はどちらが面白かったのか?いまだ、わからず。
よく見ると、梅沢富美男劇団も名連ねられている。始まる直前まで、知らなかった~。
もちろん、梅沢富美男劇団もわたくしはお初。ワハハ本舗と何をなさるのか、少々気にかかる。
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会場は、超満員。
最近、(歌舞伎や宝塚や同劇場で見た浪速阿呆鴉など)こんなに観客で埋め尽くされているのを見たことが無い。
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ワハハ本舗は劇場で見るのは初めて。
期待は自ずと梅ちゃんに集中。
梅ちゃん、やっちゃってね!
始まってすぐに笑いを取るワハハ。
会場中、ワハハワハハワハハワハハ…が続く。
劇中劇は舞台の裏側から映し出し、見事な演出。
ワハハ本舗の大胆な演出力の見事さに旨の好く思いだった。
影絵演出部分があった。
わたくしはアングラ劇程度の予想をしていたが、さにあらず。
ここでは詳しくは言えないが、ライトの使い方が非常に上手く、○○はシルエットとはいえ、露骨に拡大され映し出されていた。
これには、驚いた。驚いて大笑いし、笑いは頂点に達し、次の場が始まっても笑いが止まらなかった。
わたくしだけではない。まわりの多くの方が同じ心持ちのようだった。
ワハハは、楽ませることに徹しておられる。そこには上品さなどはない。そこには笑いあるのみ。
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大劇場なので、客に対しての幕内もない。
非常に安心して、見ていられる。
このことは観客としては非常に癒される。
台詞にのせての 客に対する幕内は、見ている方も見抜いている。ワハハはその辺りを把握されている。時には客をいじるが、それはそれは、客を大切にされ、客をあがめて進行される。心地の良いプロに徹した いじりだ。
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わたくしが見た日のこと。他の役者に言わせると、梅ちゃんがお風邪を召しておられたとの事だ。
台詞にかぶせて、若干触れられてはいたが、梅ちゃん自身はなんのその。多少芝居をまくこと以外は、観客にはそのつらさを微塵にも感じさせなかった。
あっぱれな 梅垣義明さん。
ワハハ本舗の他の男性メンバーも素晴らしかった。
結構きれいなお顔立ちの役者さんたちが、とことん阿呆なことをなされていた。阿呆はみんなの幸せを呼ぶ。
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○沢○○男さんを初めて見た。
始めは右耳にたいへんご立派なダイヤのイヤリングをなさっておられた。
芝居も終盤に近づき、次にスーツで出てこられた時には、左胸に堂々たる重そうなダイヤモンドのブローチをつけておられた。右耳のイヤリングは役柄の身の上に置ける変化の進行上、外されていた。
しかし場所をかえたとて、舞台は○沢さんのダイヤモンドに一点集中。○沢さんはダイヤの輝きで注目を集めておられた。
劇中劇で○沢さんがに曲踊られた。
始めは芸者姿。舞踊云々はわたくしにはわからない(笑)が、衣装姿化粧は美しかった。
二曲目。大胆に胸元をくずして(開けて)の女形。オレンジ等の派手な色彩の着物は生地が薄く、○沢さんのダイヤモンドの印象とはほど遠かったことが残念だった。
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わたくしがワハハ本舗を楽しんだ数日後、友人親子が同じ舞台を楽しまれた。
たいへん面白く、笑いの涙が出てきたとのこと。
『よかったぁ。おなじやぁ』と、内心胸をなでおろす。
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ワハハ本舗の舞台に置ける構成演出、拍手拍手。あっぱれじゃ
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機会があれば、また見に行くかも…と、一人微笑む。
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踊り、劇中歌、さらには驚愕のパフォーマンスまで!なにが飛び出すか分からない・・・。奇想天外、抱腹絶倒のものがたり
時は大正。
大正ロマンで自由な気風が満ち溢れ活気づく東京の街に、ちょっと話題の出し物で賑わっている芝居小屋「男の泉」があった。
歌って、踊って、笑いもある舞台は連日満員。
座を率いるのは、看板スターの富ちゃん(梅沢富美男)と花形女形の梅ちゃん(梅垣義明)だが、実はこの二人は長年連れ添ったゲイ夫婦。
そんなある日、富ちゃんを訪ねて若い娘がやって来た。
何故か慌てふためく富ちゃんに梅ちゃんが訳を問いただすと、実は富ちゃんには20年前に結婚していた過去があり、この娘はその時にできた実の子だと聞かされる。
隠し子発覚で激怒する梅ちゃんをよそに、娘は今度結婚するので両親を紹介したいと言い出した。
婚約者の両親を説得するためにオカマ達と暮らしていることを隠し、真面目な仕事をしていることにしてほしいと頼まれた富ちゃん。
思い悩んだ末に引き受けるのだが、これをきっかけに「男の泉」の劇団員たち、さらには警察に追われて逃げ込んでんきた鼠小僧も入り混じっての大騒動が巻き起こる・・・!?
演出 喰始
脚本 勝栄
キャスト
【梅沢富美男劇団メンバー】
梅沢富美男、梅沢智也、市川吉丸、梅沢銀次、梅沢由多加、錦織大輔、竹沢隆子、竹沢泰子、竹沢弥生、朋菜あゆみ、水沢こよみ
晴日あかね、小林薫香、姫咲ひなの
【劇団ワハハ本舗メンバー】
梅垣義明、久本雅美、大久保ノブオ、すずまさ、てるやひろし、元氣安、飯塚俊太郎、タマ伸也、省吾、星川桂、清水ひとみ
トニー淳、正源敬三、パーマーイ雅晴、大窪みこえ、ジジ・ぶぅ、兵頭有紀、雨宮あさひ、村本准也、猫ひろし、正司歌江
大阪新歌舞伎座
2013年9月22日(日)~10月8日(火)
データーは全て、ワハハ本舗公式サイト 朝から夜までワハハ本舗さまより、引用させて頂きました。