『ギリシア神話』33 ヘーラクレース十二功業6 「ステュムパーリデス湖の猛鳥退治」 (ヘタクレースは湖の近くの山で、ガラガラ(爆音)を打ち鳴らし、鳥を追い払い、全ての鳥を矢で撃ち落とした。)
『ギリシア神話』(高津春繁著 岩波新書)の「ステュムパーリデス湖の猛鳥退治」 よれば、
猛鳥(猛禽)
ステュムパーリデス湖を囲む深い森の中に狼を恐れて逃げ込んだ無数の鳥に潜んでいた。
人を啖った(くった)
青銅の爪、羽、嘴(くちばし)
翼のような矢を放って、相手を倒す。
猛鳥(猛禽)を倒すことができず、ガラガラを、アテーナ女神に授けた。
ガラガラは、ヘラークレースが造ったという説もある。
ステュムパーリデス湖の近くの山で、ガラガラ(爆音)を打ち鳴らす。
鳥を追い払い、全ての鳥を、矢で撃ち落とした。
ヘラークレースの居城の近くの話。
「ステュムパーリデス湖の猛鳥退治」に続く六つの話
クレータの牡牛
ディオメーデースの人喰い馬
アマゾーンの女王の腰帯
ゲーリュオーンの牛
ヘスペリデスの黄金の林檎
地獄の番犬ケルベロス
は、ヘラークレースの六大武勇伝。
これらは後になって付け加えられたとも言われている。
一方、ウィキペディアは「ステュムパーリデスの鳥」では
ステュムパーリデスの鳥どもは、翼、爪、くちばしが青銅でできていた。
ヘーラクレースはこの恐るべき怪鳥どもを驚かせて飛び立たせるため、ヘーパイストスからとてつもなく大きな音を立てるガラガラ(彼の工房のキュクロープス達の目覚まし用)を借り受け、音に驚いて飛び立ったところをヒュドラーの毒矢で射落とした。
また、矢が効かないので彼に襲い掛かってくるところを、1羽ずつ捕らえて絞め殺したとも言われている。
と記されていた。
神話なので、読む本によって少しづつ異なるのが面白い。
十二功業(十二の功業)
ネメアーの獅子
レルネーのヒュドラー
ケリュネイアの鹿
エリュマントスの猪
アウゲイアースの家畜小屋
ステュムパーリデスの鳥
クレータの牡牛
ディオメーデースの人喰い馬
アマゾーンの女王の腰帯
ゲーリュオーンの牛
ヘスペリデスの黄金の林檎
地獄の番犬ケルベロス
十二功業 十二の功業とは
ギリシャ神話の英雄ヘラクレス(Heracles)が自身の妻子などを殺してしまった罪を贖うため、アポロン(Apollon)に神託を仰いだ結果として行った12の困難な業のこと。エリュマントスの猪やケルベロスの捕獲などが有名である。本来神託で命じられたのは「10の功業」であったが、2つが認められなかったために12の功業となった。
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ヘーラクレスの誕生
キタイローン山の猪狩り
オルコメスの征服
狂えるヘーラクレス
十二功業
十二功業後の遠征
オムパレー
トロイエー遠征
アウゲイアース王征服
ピュロス攻略
ヒッポコオーン征服
デーイナネイラ求婚
ネッソス退治
ドリュオプス人及びラピテース人の戦い
ペレルガ(副功業)
ケンタロス退治
エウリュティオーン退治
キュウノス、アンタイオス、プーシーリス退治
エーマティオン退治
プロネーテウスの解放
リュカーオーン退治
オイカリア攻めとヘラクレースの死
オイカリア攻めとヘラクレースの後裔
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通常、12神の神々は
ゼウス
ゼウスの妻ヘーラー
ゼウスの娘アテーナー
アポローン
アプロディーテー
アレース
アルテミス
デーメーテール
ヘーパイストス
ヘルメース
ポセイドーン
ヘスティアー
『ギリシア神話』 高津春繁著 岩波新書 参考
ウィキペディア 参考