2011年度 6
『異素六帖 ; 古今俄選 ; 粋宇瑠璃 ; 田舎芝居』から 「茶番早合点」
浜田 啓介 中野 三敏 校注
『異素六帖 ; 古今俄選 ; 粋宇瑠璃 ; 田舎芝居』から
「茶番早合点」
浜田 啓介 校注
新日本古典文学大系 82
P、357~349
茶番早合点初編
茶番早合点二編上
茶番早合点二編下
P、368~375 (解説)
岩波書店
1998年
(P,488)
「音曲に一声二節といふがごとく。茶番も一に景物に趣向なり。いかほど面白き趣向なりとも。景物麁末にては見劣せらるゝもの也………」( 第九 一景物二趣向の事并ニ見立景物の心得(茶番早合点初編))
と書かれるように、
「茶番早合点」は「茶番は江戸の戯場より起る。元は楽屋の三階にて、茶番にあたりし役者、いろいろの工夫思ひ付にて器物をいだせしを,茶番茶番といひしより、いつとなく今の戯となれり。………。」
から起ったとされる。
楽屋の三階さん、してやったり。
助六、曽我兄弟、吉野山、仮名手本忠臣蔵………芝居がいっぱい 芝居パロディがいっぱいと、「茶番早合点」を楽しむわたし。
芝居に関係ある内容多く、口調よい熱弁はスッキリと洒落ていて、芝居好き舞台好きの間では今とて流行るのではと感じるのだが…。
どこぞの誰かが再現してはくれないものかしらん。
江戸時代、江戸にはこんなにおもしろい物があったのか。
わたくしの平たい笑いに比べ、あっぱれじゃ!と感心することしきりなし。
今回も記録のみにて失礼申し上げます。
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