乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

27;東風吹かば… 春を忘るな・(春な忘れそ) 『大鏡』『拾遺和歌集』菅原道真 その3

2014-02-17 | 菅原道眞
  (北野天神縁起絵巻 平成記録本 巻9 白描)



『大鏡』(岩波古典文学体系21)、『拾遺和歌集』(新岩波古典文学体系7)


 東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ  菅原道真 その1で書いていたことの続きです。

 
   東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな
        『拾遺和歌集』による表記。

   東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ
         後世、「春な忘れそ」とも書かれるようになった。





 私は 「春な忘れそ」で知っていたのですが、「春を忘るな」を読みたくて『拾遺和歌集』を見て見ると、載っていました。
 
     『大鏡』(岩波古典文学体系21  第二巻)

   ………御前の梅を御覧じて、
   在拾遺和歌集十六
   こちふかばにほいをこせよ、むめにはな、あるじなしとてはるをわするな」。
   又、亭子(宇多)のみかどにきこえさえ給、
   ながれゆくわれはみずとなりはてぬ、きみしがらみとなりてとどめよ」。

              (岩波古典文学体系21  72ページ)
               全文仮名
              ( 」。はママ)

 
 昨日夜中のこと。
 岩波古典文学体系や新岩波古典文学体系などの歌の巻のインデックスを見ていましたら、『拾遺和歌集』意外にも【春を忘るな】が見つかりました。
 
     『拾遺和歌集』(新岩波古典文学体系7 第十六巻)

   1006
   東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな
               (新岩波古典文学体系7 288)
               (『日本紀略』『大鏡』『時平伝』など)

          



 東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて春を忘るな
 東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

     共に心にじんわりとこみ上げてくる物がございます。



 昨日2月16日の道真の旅立たれたと伝えられております日、わたくしは菅原道真の一日となってしまいました。
 今年の梅の候には京都に帰り、天神さんに行ってみたいなぁ~~~と、しみじみ思います。

     
 (写真は 京都、出町柳近く)






北野天満宮所蔵『北野天神縁起絵巻〈承久本〉』「平成記録本」全9巻 京都文化博物館 京の至宝と文化

乱読記録2012年97:『日本絵巻大成21 北野天神縁起「承久本」』解説/ 岩波古典『菅原文草 菅家後集』

『天神縁起の系譜』「北野天神絵巻」(承久本)から巻一、巻二 須賀みほ編




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