28:『篠山本鼠草紙』絵巻の文字がすべて読める 愛原豊 著 三弥井書店 (7枚)
2012年2月2日に楽しんだ『篠山本鼠草紙』を本日読了。
前回は【ねんねんねこ…】など、言葉遊びの部分に興味を持っていたようだ。
前回 →『篠山本鼠草紙』絵巻の文字がすべて読める
『篠山本鼠草紙』はその後も何度か手に取っていて、親しみを持つ絵巻物の一つ。
『篠山本鼠草紙』は著者である 愛原豊先生の解説や編集のとられた方法や絵巻物の見方が詳しくわかりやすい。
わたくしは2012年に絵巻物(本)としては『篠山本鼠草紙』を始めて読み楽しんだので、絵巻物を好きになったのだと感じる。
愛原豊先生には感謝しつつ、今回改めて『篠山本鼠草紙』を(わたくしなりに)味合わせて頂いた。ありがとうございました。
『篠山本鼠草紙』は筋書きの展開も絵も大変面白い。
言葉は面白く、絵も思わず微笑んでしまい、何度も何度も見てほくそ笑んだ。
その中から一部紹介。
ここからはほとんど、解説無しにて失礼申し上げます。
で面白くて、思わず吹き出しそうになりました…^^
悟りを開いて何もしないとはいえ…
はじめは猫の顔^^
↓
ふたり一緒に旅し、高野山に着くと…
↓
鼠に歩み寄ったような穏やかな顔
遠くから見ると本坊(?)の屋根は
猫の顔
↓
拡大すると、鬼瓦でした^^
上; 篠山本
中; サントリー本
下; 東博本 (125ページ)
愛原豊氏 (1933-)
1933年、兵庫県朝来市に生まれる。公立小・中学校教諭を経て、後半は学校法人親和学園(親和女子高等学校・親和中学校)教諭。1998年退職。所属:日本語学会(旧名、国語学会)、日本語文法学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
『絵巻の文字がすべて読める篠山本鼠草字』より
愛原豊 タイトル 著作者等 出版元 刊行年月
篠山本鼠草紙(ねずみのそうし) : 絵巻の文字がすべて読める 愛原豊 著 三弥井書店
2010.11
体験ばなし自費出版 愛原豊 著 交友プランニングセンター
友月書房
2007.4
中学校国語教育の豊かな世界 愛原豊 著 友月書房
2002.6
小学校絵を見て学ぶ国語教室 愛原豊 著 友月書房
2001.5
一辞書の運命 : 国学者後藤奈牙遠の業績 後藤教子, 愛原豊 編 交友プランニングセンター
後藤教子
2000.8
日本語の機能構造 愛原豊 著 くろしお出版
1999.11
現代日本語の構文 : 国語教育のための基礎研究 愛原豊 著 創造社
1976
風といちじく 愛原豊 著 四季書房
1960
『篠山本鼠草紙』メモ
『日本古典文学全集 36 御伽草子集』「鼠の草子」(サントリー本)
残念なことに、『岩波古典文学大系 御伽草子』には 「鼠の草子」はなかった。
『岩波古典文学大系 御伽草子』には「猫草子」が所収されていた。
「猫草子」のあらすじはまだ知らない^^
ネズミさんもお経を上げるのですね。
まあ、それはおいといて・・・。^±^ノノ ササッ
本によって、その描き方が違うのも興味ありますね。^±^ノ
ほんとですね。
鼠のお仕事などによってもお顔がかき分けられていて、楽しいです。(*^-^*)ササッ
はい^^元の絵や言葉や違っていたり、後世で絵の具が剥奪して文字がなかったり、面白いですね。