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第一 羽衣(はごろも)
天女 孝太郎
伯竜 愛之助
松葉目物『羽衣』は美しかった。
松は左右に分かれ、立体感と高度を出す。
右側松(並木)は高さをあらわし、天女は天に舞う。
摺り足は控えめ。
曲のリズムに乗る。
能楽とは違う趣向。
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第二 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
寺子屋
松王丸 吉右衛門
千代 魁 春
戸浪 芝 雀
涎くり与太郎 種太郎
園生の前 扇 雀
春藤玄蕃 段四郎
武部源蔵 梅 玉
おなじみの『寺子屋』松王丸はわたしにっとっては幸四郎さんのイメージが強い。
ご兄弟で若干表情が似ている場面もあり。
吉右衛門さんと幸四郎さんでは場面メリハリの強弱が多少違い、おもしろく感じる。
吉右衛門さんの方がわが子を思う二ヶ所の仕草が大きく、分かりやすいかもしれない。
この表現は好みで分かれるところであろう。
悲しみを噛み締める幸四郎さんの表情は捨てがたい。
わたしは両方好き。
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京都四條南座
京の年中行事
當る卯歳 吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎
平成22年11月30日(火)~12月26日(日)
昼の部(午前10時30分開演)
第一 羽衣(はごろも)
天女 孝太郎
伯竜 愛之助
第二 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
寺子屋
松王丸 吉右衛門
千代 魁 春
戸浪 芝 雀
涎くり与太郎 種太郎
園生の前 扇 雀
春藤玄蕃 段四郎
武部源蔵 梅 玉
第三 阿国歌舞伎夢華(おくにかぶきゆめのはなやぎ)
出雲の阿国 玉三郎
女歌舞伎 笑 也
女歌舞伎 笑三郎
女歌舞伎 春 猿
女歌舞伎 吉 弥
男伊達 愛之助
男伊達 翫 雀
名古屋山三 仁左衛門
十三世片岡仁左衛門を偲んで
第四 伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく)
沼津
呉服屋十兵衛 仁左衛門
平作娘お米 秀太郎
池添孫八 進之介
荷持安兵衛 歌 昇
雲助平作 我 當
【南座12月「當る卯歳 吉例顔見世興行」配役変更のお知らせ】
この度、南座12月「當る卯歳 吉例顔見世興行」出演予定の市川海老蔵が休演につき、下記のように配役を変更して上演させていただきますので、皆様には何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。
●昼の部
『阿国歌舞伎夢華』
名古屋山三 片岡 仁左衛門
●夜の部
『外郎売』
曽我五郎 片岡 愛之助
小林朝比奈 市川 猿 弥
梶原景時 市川 寿 猿