Ravel: Daphnis et Chloé Complete, Cluytens & PCO (1962) ラヴェル ダフニスとクロエ全曲 クリュイタンス
ラヴェル 『ダフニスとクロエ』 あらすじ
第1場
中央奥に神殿があり、さらにその奥には湖が広がっている。
手前の木の間に3体のニンフの像が挟まっている。
その下にある岩は羊(パン神)の形をしている。
第2場。
切り立つ岩に囲まれた海岸。
実際には夜のシーンである
1幕3場からなる。
第1場と第3場はニンフの神殿がある神聖な森の近くの牧草地、第2場は海賊ブリュアクシスの夜営地のある海岸が舞台となっている。
第1場
牧草地の春の日の午後。若い牧人たちが供物をもってニンフの祭壇に集まっており、その中にはダフニスとクロエの姿もある。
若者たちは踊りを楽しむが、ダフニスはクロエに横恋慕する牛飼いのドルコンと対立し、クロエの口づけをかけて舞踏の腕前を競い合う。
ドルコンは皆の笑い者となりダフニスが勝者となる。
その後、一人になったダフニスが年増女のリュセイオンに挑発されるエピソードを挟み、突如、海賊の襲来となる。
クロエは海賊に誘拐されダフニスは絶望のあまり倒れる。
そこに3人のニンフが現れると、彼を蘇生させてパン神に祈らせる。
第2場
海賊の夜営地では略奪に成功した海賊たちが宴を催しており、海賊の首領ブリュアクシスは捕虜となったクロエに踊りを強要する。
クロエは踊りつつ脱出の機を窺うが果たせない。
ついにクロエはブリュアクシスに手籠めにされそうになるが、そこにパン神の巨大な幻影が出現して海賊を脅すと、海賊たちはたちまち退散してしまう。
第3場
牧草地の夜明けの情景が描かれる。
再会を喜び合うダフニスとクロエ。
そこに現れた山羊飼いのラモンが、
「パン神が自身のかつてのシリンクスに対する愛の思い出の故にクロエを救い出したのだ」
と教える。
2人はパン神とシリンクスの物語をパントマイムで再現し、神に感謝する。牧人たちが集まり「全員の踊り」となり、大団円となる。(Wikipedia)