見出し画像

乱鳥の書きなぐり

『宮田登 日本を語る 3  はやり神と民衆宗教』  吉川弘文館

記録だけ  

 

2008年度 114冊目  

 

 『宮田登 日本を語る 3  はやり神と民衆宗教』

 

  

 宮田登 著

 発行所 吉川弘文館

 2006年4月10日

 232ページ 2730円

 

 10月26日。

 イラン・トルコから帰り、二週間もたつというのに、未だ 昼夜逆転。

 やはり一ヶ月の旅のブランクは大きい。

 時差による体調や気力の変化、ネットの変化・・・去年に比べ、今年のダメージは大きい。

 訪問者は150人をくだらない日が多いのに、更新がままならない。

 それでもいろいろな方からいろいろな励ましやメッセージを頂戴し、私の心は感謝と満足感で満たされている。

 

 朝5時6時まで起きているといった悪習慣から抜けきることができない。

 風邪気味で、寝不足。

 ご年配の友人からお誘いを受けていた能楽を、辞退。

「次はきっと行くので、また誘ってね^^来月ね!」

と、20歳以上も年上の女性に、心から詫びる。

 とはいえ、手持ちぶさたな私は、頭痛をだましだまし、朝から『宮田登 日本を語る 3  はやり神と民衆宗教』を読む事にした。

 

 この巻は思ったほども私の興味には馴染んでこなかった。

 だが二箇所ばかり、気に掛かることも記されている。

 

「かっては日本でも人を食していた事実」と「稲荷信仰」について書かれた部分。

 特に「かっては日本でも人を食していたこと」においては、非常に衝撃的であった。

 飢饉の際の話であるが・・・、口減らしといい 人肉の件といい、日本にもこういった事があったのかと思うと、ちまたに広がる諸外国への批判めいた言動も馬鹿げたことだと思ってしまう私である。

 

 牛や馬はともかくも、犬や小動物までも食べていたのは、想像しやすい。

 しかし、人やこども、土に埋めた死人を掘り起こして喰らう日本人の姿を、今の私たちに 想像することができるだろうか・・・。

 そして衝撃的な記述までもが、『高山彦九郎日記』に残されているとのこと。

「・・・・・・よりも人がうまい」などのような、具体的記述には驚くばかりである。

 ここではそういった事が行われた地方の名前は、あえて省かせていただくことにする。

 この話、後になって家族に言うと、天保の頃で、かなり有名とのこと。

 詳しく教えてくれた^^

 恥ずかしいことに、私は歴史が苦手である・・・><;;

 

「稲荷信仰」は今年の貼る、京都の東福寺を訪れた時の、寿司屋のおやじさんの言葉を思い浮かべていた。

(かっての記録 http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/a8b3a4c97dbd07e82a785d5c3b5dd0d5 )

 この本によると、「稲荷信仰」は日本の信仰の中で、最も親しみ深い信仰とのことだそうである。

 個人的に考えても、京都には稲荷祭まであるので、非常に懐かしい感じがする。

 

 今日も楽しい時間を過ごすことができた。

 図書館から、次の本(宮田登)が届いたとの連絡を頂いた。

 小雨の中、ミニバイクを走らせて、本と幸せを受け取りに行こう・・・。

 

 

 いつもになくマイナー思考な記録となった。

 雨のせい?

 これではいけないな。

 図書館から戻れば、好きなページに行ってみよう。

 大好きなお神楽の作品や、最近お知り合いになった大先輩、芝居論などを書かれる方、いろいろなお友達の日記などを読みに伺い、元気を頂くことにしようっと。^^

 

 

 

 

 

コメント一覧

やまとなでしこあん 様
@^^@V
竹の展示・「大和文華館」と中野美術館の須田国太郎を観に行きたいんです。
大阪「三井寺展」、神戸「コロー展」、京都「エジプト展」が同時で、困ってしまいます・・・。

やまとなでしこあんさん、お風邪が早くよくなられますように・・・。

橋下知事の件、教えて頂きまして ありがとうございました^^
そんなことが、あったんだ~~(笑み)
お礼申し上げます。

明日はおやすみですか?
今日も一日よい日にしましょうね^^
やまとなでしこあん
わたしも
焦っています。今、気になるのは「北山会館」(表千家の会館)の竹の展示・「大和文華館」の中国・朝鮮、李郭系山水画の系譜なんです。咳を治して、早く出かけたいです。

橋下知事でしたね。彼は中国で中国の方と強いお酒をたくさん飲んで、中国の方たちにとても気に入られたとか。乾杯外交。飲まれた?飲んだ?というタイトルだったような・・・。

降ってきましたね。
やまとなでしこあん様
コメントをいっぱい頂き、ありがとうございます。
とても嬉しいです。
教えていただいて、ありがとうございます★^^★

ごめんなさい。
『橋元知事の中国訪問のお酒の話題』って、何だろう・・・ごめんね!
もしよろしければ、教えていただければ、嬉しいです。

ところで、『正倉院展』に行かれたのですね。
今年も人は多かったでしょうね。
奈良、京都、大阪と、いろいろやってますね。
いきたいのがいっぱいですが、まだ何もいけていません・・・。
少し焦っています。
やまとなでしこあん
ワイルドスワン
http://blogs.yahoo.co.jp/yamatonadesikoann
の間違いでした。ごめんなさい。検索しても出てこないですね。中国は関心を持ち続けていますが、とても広くて理解しきれないです。これからの中国もきっと注目に値すると思ってますが、先日の橋元知事の中国訪問のお酒の話題には笑ってしまいました。
やまとなでしこあん様
こんにちは
そうそう・・・、東山くんも演じられましたね^^

「さらばわが愛」はコン・リーとレスリー・チャンが好きになったきっかけの映画です(笑み)文革などにも振れ、「芙蓉鎮」とはまた違った輝きがあります。

中国の伝統芸能を取り扱った「變面」という映画。こちらは心に染み渡る映画ですよ(笑み)
上三本も、何度も待ては楽しんでいます。

「ワイルとスワン」・・・ですか?恥ずかしいけど、知らない><;;
yahoo検索して、泥縄勉強しておきますね^^

「大地」は以前にも話題にさせていただいたことを覚えています。あの小説はいいですね。心の中に色彩に置き換えて、深く残っています。四冊、一気に読んじゃいました。

やまとなでしこあんさん、コメントをありがとうございます。
承認制にして、ご不便をかけて申し訳ございません。
これからもよろしくお願いいたします。
やまとなでしこあん
さらばわが愛
素敵な映画のようですね。東山くんが演じて話題になったものの元のものなんですね。この時代の少し前あたりの中国を描いた「大地」という小説が少女時代の思い出の本だし、「ワイルとスワン」など興味深く読みましたので、きっとこの映画も興味深く観れると思うんです。これから観るリストに加えますね。
やまとなでしこあん様
先ほどはありがとうございました。
「ヒトはなぜヒトを食べたか 生態人類学から見た文化の起源」マーヴィン・ハリスという本ですか?
生態人類学という分類に興味を惹かれました。
恥ずかしいことですが、文化人類学の本は読んだことがあるのでッスが、こういう分類の本は・・・多分授業の中の一部分だけでした・・・。
この本、面白そうなので、図書館にお願いをして借りても良いでしょうか。
是非、読んでみたいです。どんな内容なのだろう・・・。

宗教学の授業でも、そういった倫理的な内容にも触れるのでしょうね。それ、聞いてみたいですね^^

海遊館のアジ・・・。何となく分かりますね。私は海が好き!!で、潜ってみたいのだけれど、ボンベを付けては無理で・・・。
かなりの水族館好きだと思います。でも、時々、同じような事を考えてしまう。やまとなでしこあん様もそうだったなんて、安心しちゃいました^^

余談ですが、足長(高?)がになんかは神秘的で、時間が止まっているみたいで好きです。まるでウエルズの世界を覗いているみたい・・・。
でも、足長(高?)がにって本当は猛スピードなんですってね。テレビで見たときは、驚いてしまいました。
ちょっと、ショックもあったかも知れないですけれど・・・(笑み)

ついさっきまでテレビで『さらばわが愛』をみてたんです・・・。一番好きな、屋根から飛び降りる部分が抜けていたんですよ。ショックでした。

よろしければまた遊びに来て下さいね。




やまとなでしこあん様
お風邪は大丈夫ですか?
コメントをありがとうございます。
返事が遅れて、申し訳ございませんでした。
やまとなでしこあん様や他の方のお名前を見つけて、心が少し晴れの方向に向かいそうです。
やまとなでしこあん様のコメントも、心の支えです。

いっぱい変えて下さっていますのに、ヒンジになっていませんね。
ごめんなさい。後日ゆっくりともう一度返事させていただきたいと思います。

またコメントをいただけましたら、嬉しいです。

やまとなでしこあん
いかがですか?
体調はいかがですか?私は風邪でダウン。やっと咳が少なくなりました。さてさて、私も丁度、このテーマの本を手にしておりました。「ヒトはなぜヒトを食べたか 生態人類学から見た文化の起源」マーヴィン・ハリスという人の文庫本で随分前に一度読んだものです。とても詳しくて感銘を受けた覚えがありますが、詳しいことは覚えていません。今、初めのあたりを読み返してみると、その頃に読み取れなかった部分が様々な経験をすることで理解できるようになっているなと思うのですが、初めて読んだときにそれが理解できている自分であったならよかったのにと思うことしきりです。

さてさて、娘も授業でそのようなテーマがあったんだそうです。まだ10代の子達相手だからでしょうか、事故に遭遇しそれ以外食べれるものがないという状況と言う場面をとりあげての宗教の授業だったんだそうです。どんな授業だったんでしょうねぇ。彼女のポケットに入ってそっと体験できたらすばらしいでしょうねぇ。

現実では!!海遊館のアジに食欲をそそられたことがあります!!よくアジの身を開いたりしていたので、あのウロコの煌きに身の新鮮さを感じたのです。人間ではないけれど・・・・。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事