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142; 第一巻『目で見る民俗神 山と森の神』
★★★★★
萩原秀三郎 写真・文
東京美術刊
128ページ
昭和63年
1400円
以前、第三巻『目で見る民俗神』「境と辻の神」と 第二巻『目で見る民俗神 豊饒の神と家の神』を読んだ。
順番は前後して、今回は 第一巻『目で見る民俗神 山と森の神』を楽しむ。
今回もたいへん面白かった。
民俗学の本は多く出ているが、京都市内真ん中で生まれ育った私にはいろいろな風習のイメージをつかみにくい。
わたしにとっては本書 目で見るシリーズは写真が多くわかりやすい。
とても楽しいと一気に読んだ。
memo
中国やタイ 11、12
苗族 ミャオ族
土地菩薩 貴州省
牛を殺して、先祖を祈る 30
リス族 10
新年の樹
ハニ族 12
竜樹信仰
プイ族
漢民族的石神信仰 30
日本での神
流行神 ほか多数
死と再生
14
神霊の来臨
家屋を容器と見立てる
戸口の敷居や鴨居に儀礼集中
軒先が他界 沖縄
体
耳、口、陰部、体の節々
本来魂を呪術
→ 耳輪、腕輪、指輪、腰飾り、首かざり
注連縄 31
『地下他界』 23
盆昨日、地に耳を当てると、精霊の叫ぶ声
鈴、太鼓 29
山人 さんじん 33
山の神
オコゼ、猪のシッポ 34
神楽『ししとぎり』 36
神への供物 心臓や肝臓 36
→ 後に丸餅に変わる
平等に分配
タマス 九州 36
タマシ 沖縄
おこもり 54
山中他界観 63
成人儀式と山登り 65
木幡や真の幡祭り 福島 66
昔の日本人は生まれなおすことで魂が強うなると考えた 67
「うまちゃ 生まれた」と言いながら多いわの割れ目うぃくぐり抜ける
イタコ、ゴミソ、カミサマ 72
霜月
二ソの社 福井 80
11月22、23日 オコワ、シロモチ
23日 直会 なおらい
費用は 「二ソ田」からの収穫
二ソの社
田の中、山の際、谷筋の置くのこんもり繁った森 81
たたる神 82
神樹 84-88
山から訪れる神
なまはげ 89
生涯を告げる神
ヤマドッサン 90
山からやってくる年神
年神 91
正月様、歳神様
農耕神
収穫を告げる神 93
国東の山人 やまど
「ホーホー」と言いながら村人にシトギを配る。
シトギ 【粢】 →
水に浸した生米をつき砕いて、種々の形に固めた食物。
神饌(しんせん)に用いる。
古代の米食法の一種といわれ、後世は、もち米を蒸して少しつき、卵形に丸めたものもいう。
しとぎもち。
シトギ → 病気にならない
祝詞のあと、山人神楽
「注連引鬼神」 94
柱
火の柱
柱松と龍燈 106
青葉と花の柱 108
鳥毛と旗の柱 110
行波神楽 ゆかば 114
柱で舞い遊ぶ
祖霊加入の儀式神楽
鉾と日、月 117
ご弊 127
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『狐猿随筆』 柳田國男 岩波書店(2011/03発売) /バッハ Bach: 無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長/
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『身毒丸 』 折口信夫 23 彼の聨想が、ふと一つの考へに行き当つた時に、跳ね起された石の下から、水が涌き出したやうに、懐しいが、しかし、せつない心地が漲つて出た。
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『身毒丸 』 折口信夫 22 彼は花の上にくづれ伏して、大きい声をあげて泣いた。すると、物音がしたので、ふつと仰むくと、窓は頭の上にあつた。
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『身毒丸 』 折口信夫 21 彼は耳もと迄来てゐる凄い沈黙から脱け出ようと唯むやみに音立てゝ笹の中をあるく。
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『身毒丸 』 折口信夫 20 あけの日は、東が白みかけると、あちらでもこちらでも蝉が鳴き立てた。昨日の暑さで、一晩のうちに生れたのだらう、と話しあうた。
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『身毒丸 』 折口信夫 19 分別男や身毒の予期した語は、その脣からは洩れないで、劬る様な語が、身毒のさゝくれ立つた心持ちを和げた。
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