見出し画像

乱鳥の書きなぐり

75; 『健康不安社会を生きる』 飯島裕一 編著   2009年 岩波新書  



(写真は巨大アンモナイト。京大で見たものだ。

 健康を追い求め過ぎ、自らを病の渦に巻き込んでいってはならないと感じる)







2010年度 75冊目  



       『健康不安社会を生きる』

             
       

 飯島 裕一 編著

 (研究者 共著)

 岩波新書  新赤版 1211

 2009年10月20日

 188p 735円




 家族のお弁当を作り送り出した後、簡単に家事をこなし、岩波新書の『健康不安社会を生きる』を読む。



 ぱらぱらめくると、健康ブーム、健康ファシズムの文字が。

 社会(マクロ)の軸と、個人(ミクロ)の軸から健康や病気を説く上杉正幸氏のお話は面白い。

 これはなかなかの押さえどころと感心する。

 
 他にも多くの研究者が健康ブーム、健康食品、その根拠亡きか学生の問題点などをのべられている。

 だいたいにおいて、多くの方が子の本で同様のことを記されている。

 健康食とされる問題点指摘は共通している。


 水野肇氏のメタボへの疑問は的確だ。

 体型に対する差別化、強いては 自己館るが悪いから不健康だとの決めつけにつながりかねないと指摘。

 メタボより糖尿管理に重きを置くよう、力説。


 フードファスズムや健康国家を目指すナチス化に疑問を記す本書は、新聞位の気軽さで楽しめる魅力ある内容だった。

 



第1章 健康不安社会(からだへの不安;健康は個人の責任か;健康権とは何か)
第2章 健康情報とつきあう(フードファディズム;「情報」にどう向き合うか;ニセ科学への対応;「健康言説」の世界)
第3章 健康づくりの光と影(民間療法の社会学;「メタボ」への疑問;「運動器」の痛みとつきあう;運動とのかかわり
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「読書全般(古典など以外の一般書)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事