
先日(1月29日)青山茂先生と近江昌司先生のお話を聞くために天理に行く。
テーマは『和爾の里を巡る』「謎の豪族・和爾氏と天才歌人・人麻呂のルーツを探る」
翌日には現地講座(ウォーキング:約8km)があったが、寒波徒天気予報を見て、「ムリムリ、ムリ~」と、へたれの私は断念。
コースは次の通り
JR櫟本駅前→人麻呂の故郷・歌塚→和爾下神社→赤土山古墳→白川ダム→和爾坐赤坂比古神社→櫟本高塚公園→JR櫟本駅前
残念なことをした。
暖かくなれば業平寺(上コースの南)も含めて、上コースの一部でも歩いてみたい。

三年前から案内所が突然送られるようになってきた。
なぜだろうと考えてはみたものの、わからない。
もしかすれば、奈良市内で開かれた能楽の集いに参加し、青山茂先生のお話を聞いたからかもしれない。
いずれにせよ、青山茂先生の話し振りは好きだ。
特長としては、まずこれから話すテーマ、そして何を話したかを噛み砕いて話される。
だいたい一コマの話でテーマはひとつに絞ると良いと言う話も聞くが、青山先生はその典型。
今回も、
「所詮一時間で人麻呂の話をするというのは無理。資料は莫大。」
と、話されていた。
潔い。
今回の人麻呂のルーツや名前の話、豪族和爾との関わりなど、かなり興味深い話が盛り込まれていた。
二年前の、
「私は九州説だと考えるが、奈良に住んでいるので奈良だと思いたい。だから卑弥呼は奈良にいた。そして山辺(西)を歩いていたと信じたい、だから歩いていたんであろう…と思いたい。」
と言った合理的な話し振りにも、当時 魅力を感じ納得。
素直なわたしである。
青山先生の雑談として、折口信夫氏との接点を話されていた。
折口信夫氏とは隣町で、青山先生のお兄さんと同級。
折口信夫氏のご両親はお兄さんの仲人をされたという。
なんだか講演内容に全く関係ないところでわたしは「折口信夫」という名に反応。
青山毒舌、梅◯T 氏切りには正直笑った。
今回も青山先生の妙に説得力のあるにお話に魅せられ、楽しい時間を過ごさせていただいた。

近江昌司先生のお話は正直、話されることを事細かに筆記。
割合に早口の先生なので、ノートを見ずにメモったあとを見ると宇宙人の速記暗号のような文字。
ノートをとったおかげで、把握することが出来た。
しかし、よく一時間という短い時間で。これだけの内容を話されるなぁと感心することしきりなし。
こりゃ、大学の講義なら2コマ(3時間)はのばして広げるんだろうなと、ほくそ笑む。







ところでこの講演、会場を見回すとダントツでわたくしは若い。
みなさん、年季の入った歴史考古ファンの方たちのようすで、かなりの遠方から毎年参加されている方も多いという。
年齢的には15歳20歳は当たり前に年上の方たちだ。
これは困った。
会場では目だつくらいに、一等賞の若造かしらんと、うつむく。
こんなことを書くと私を見かけられた方、お話させていただいた方などはおわかりになる方もいらっしゃるかもしれない。(汗)
お二方の先生がた、お話をさせて頂きました皆様、そして関係者の皆様、ありがとうございました。
御礼申し上げます。

みなさん、
拙記録に最後までおつきあい下さいましてありがとうございました。
心からお礼申し上げます。
奈良学研究家(帝塚山短期大学名誉教授) 青山 茂 氏
天理参考館顧問(天理大学名誉教授) 近江 昌司 氏
主催 天理市 てくてくてんり実行委員会
一般財団法人奈良県ビジターズビューロー/歴史街道推進協議会