大和文華館 特別企画展『連続・反復の美』文様に込められた想い 2014年7月
現在の展示は、特別企画展『連続・反復の美』文様に込められた想い。
私が十代から多少興味のある文様についての企画展。
これはぜひとも行かねば。
夫と連れ立って大和文華館に行く。
今年に入って大和文華館の展示は企画が変わる度にほぼ毎回、夫婦そろって楽しませて頂いている。
アーブギーネ博物館くらいに美しく居心地の良い大和文華館は、私の好きな美術館や博物館の一つである。
大和文華館 特別企画展『連続・反復の美』文様に込められた想いを見て
メモ
文様
唐草文=永遠に続く
豊かさの願い
アンダーソン土器など
電気文
三葉文
18「銅製貼銀流金双鳳…」
三葉文の変形
起源はイラン
紀元前2000年
宝相華=ササン朝ペルシアで生まれ、インド・中国を経て日本
魚藻文(ぎょそうもん)
「魚」に文字は「余」(よ)と音通
吉祥
屈輪文(ぐりもん)
=メガネ形
「渦巻文」「蕨手文」の様な連続曲線の文様
蓮華=仏教とともに広がる。
蓮華は清浄とともに生命のシンボル
生命の再生
竹管文=蓮華文の変形
巴文
メモ
連続・反復の意味
=仏教においては形の反復(複製)は重要な意味を持つ。
同形を写す事により、原像に備えている霊性や聖性をも写す事が可能
他 メモ
興味深かった事
仏教版画
「印仏」=スタンプ状
平安時代毎日欠かさず印仏を行う
連続する行為が作善とされた
「摺仏」(しゅうぶつ)
=大型の班
大和文華館
2014年7月4日(金)~8月17日(日)
月曜日休館(ただし7月21日(月・祝)は開館し、翌22日(火)が休館)
入館料:一般620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
大和文華館案内より
元や明時代の青花磁器に描かれた花唐草文は、深みのある鮮やかな色彩と優美な曲線で人々を魅了します。 遡って、敦煌第四三一窟(北魏時代)内の壁面には小さな仏が無数に並置される千体仏が描かれ、整然と並べられた仏像に無限の広がりと畏敬の念が感じられます。 このように、渦巻文や唐草文様のように連続して展開される文様や、千体仏・印仏・摺仏のように同じ図像が繰り返し反復されてあらわされた文様は、心地良いリズミカルな曲線と整然とした配置に美の一端があります。 そして視覚的な美しさにはそれを成り立たせる様々な意味が背景に潜んでいます。 植物などが終始なく連続する唐草文様は、古来、生命力や再生の意味を持ち、印仏や摺仏、千体仏などの、繰り返して仏像をあらわす行為には、数多く造像する「作善」の意図などの篤い信仰心が込められています。 今回の展覧会では特に文様の連続性と図像の反復に注目し、「連続する文様」として東アジアを中心とした工芸作品を、「反復する図像」として千体仏や仏教版画などを展示します。 連続文様や反復された図像が本来持つ意味に思いを馳せながら、連続・反復によるデザイン性と装飾的な美しさを楽しんでいただけましたら幸いです。