御蔵島うつぼ記

うつぼとこつぼの島暮らし

いんきょばぁっちー

2012-10-06 16:43:11 | 御蔵ことば

秋です。

秋なので、シイの実があちこちに落ちてます。

 

ちょろっと拾って来たシイの実、が、ちょろっと。。。

頂き物の枝豆、が、ちょろっと。。。

昨日作ったポップコーンの爆ぜなかった実、が、ちょろっと。。。

 

ふむ。。。

 

まとめてご飯に炊いてみました。

昆布と、塩少々・・・と。

 

。。。

 

蒸らしていたら、久しぶりに「く」さんが現れました。

よく島にいらっしゃっている業者の方で、来ると四方山話をなさって行かれます。

翁のような風貌で、坂道を大荷物持ってふらふら歩いている時にキャッチした(?)のが最初の出会い。

 

「今朝就いたんだよ~~~」

 

あらー、お久しぶり♪

ちょうど豆ご飯炊けたから食べてく?・・・って

誘ってからシマッタ!と、思いました。

オカズが無いのはいつものこと、

それは問題ではないのですが、問題なのは、「く」さんに歯が無いことです;;;

 

私は堅いご飯が好きなので、玄米好き♪&白米も堅め♪

今日の豆ご飯も当然堅め・・・ってか、爆ぜなかったポップコーン入ってるし!

 

食えるかな?

 

ニコニコしながら「く」さんはお箸を口に運んでいらっしゃいますが、

減って、ナイ;;;

そのうちニコニコしながらお茶を注いで飲み込んでしまわれました;;;;

 

ゴメンねっ;;T-T

 

「あ~?イイのイイの。こ~ゆ~ご飯がイイんですよ~」と、最後まで愛想良くオマケに、

「お礼に昼ご飯ごちそうさせて」と、お誘いを頂いちゃいました;;;

 

こーゆーのを「海老鯛」と言うのではなかろーか;;;とは思いつつ、久々の栄養補給に美美庵まで。

 

メダイの味噌焼き定食という豪華で美味しいご飯を頂いて、またもや四方山話の話のついでに、今朝のご飯の話をすると、

 

「あー、いんきょっちーねーーー」と、「か」さん。

 

いんきょ?

 

「古いシイの実は早くに生るのよ。それを隠居婆の小さいシイって言ったのよねー」

 

はぁ~ ♪ 可愛い~ ♪

四方山話から知る御蔵ことば ♪

 

じゃ、大きい遅くに生るシイは「おおえじぃっだー」かしら? ・・・って「た」さんに尋ねたら、

 

「隠居爺と隠居婆で冗談言ってろ」と、ガメられ?ました;;;^^

 

今日は和やかな昼下がり。

低気圧・・・来てますが;;;;


稲根神社本殿参り

2012-08-04 18:23:29 | 御蔵ことば

今日は祭りの中日です。

 

・・・;;

いつから祭りが始まってたの?と、おっしゃるのも無理はありませんが、

一昨日、花火大会のムービーアップに失敗し;;

昨日、宵宮の盆踊りに行くつもりが、途中で寄り道しちゃって辿り着けず;;

・・・と、いうことで「なかび」です。

 

今日は朝六時に里の稲根神社拝殿前に集合。

保育園児から大人まで、総勢・・・はて?何名居たのでしょうか?

トラック二台や車に分乗して、途中まで行き、山の中を歩いて本殿まで向かいます。

トラックの荷台で空を見上げると、木々の梢がトンネルになっています ♪

キモチ良し ♪

 

「お番の尾」から山道に入ります。

「えん沢」から「赤沢」、稲根神社本殿まで三時間半の道のり・・・は、昇りばかり;;;;

 ・・・ひょえ~~~~っっっ;;;;

ネをあげたくなりました;;;;

 

さて、本殿に着いたら、

まず、全員で周囲の掃除。

参道というか、ちょっとした広間のような、坂の空間は石が敷いてあり、

落ち葉や草が山のように茂っていました。

 

その後、各自家から持ってきたお米と塩をお供えし、お参り。

カクレミノの上にご飯を乗せた御供と呼ばれる賜り物をいただき、

各自持参のおにぎりをほおばり、

島の歌を歌って、

帰路につきました。

 

さて。

 

神主さんはここで戻りますが、実はまだ仕事が残っていて、

神主さんの代行(?)で数名が、来た道をもう一度辿り、途中にある神様の宿る玉石にお参りして帰ります。

なぜ其処を祀るのか?

其処の場所は何故に其処に決められたのか?

謎だらけですが、誰も・・・神主さんさえご存じないことなのだそうです。

でも、お参りして帰ります。

 

実は私、以前からその場所を知りたくて仕方がなかったので、

お願いして同行させていただきました。

山の中の玉石。

夏草に覆われ、なかなか場所が見つからない玉石を探し、

竹と紙で作った印、御供、米と塩、

それぞれにそれぞれを、きちんとお供えし、

芦川のところで「ねじりだんご」と呼ばれるきな粉のまぶしてあるお餅を戴き、

 

家に帰ると、12時半。

ゆうに六時間、歩き通しな一日でした;;;@@;;;;

 

おにぎりを持っていくのを忘れた私;;おなかぺこぺこ;;;

昼ご飯を食べて、ばったり仰向けに倒れたら、古壺が私のおなかに乗っかって来て、

30分ほどふたりで昼寝~;^^

 

さて。

 

今日こそ宵宮で踊らねば。。。


御蔵の夏

2012-07-17 18:10:43 | 御蔵ことば

御蔵の夏と、聞いて・・・、

思い起こすコトはきっとそれぞれ違う・・・ハズ。

ですがとにかく、このところの暑さは尋常ではありません☆

これは夏、夏以外のナニモノでもありませんが、昨日、タカベの廻し網漁に参加 ♪ してきました!

ホホホ ♪♪♪

去年が初参加のこの漁、とにかく面白いです ♪

 

まず、漁探で魚影を確認。

船の上から箱眼鏡で海の中を覗き、続いて人が潜って、目視でタカベを確認。

白い軍手をはめた人の「此処からそっちにいますよ~」の合図とともに、

船から漁網が降ろされ始めます。

漁網の片側には「アバ」と呼ばれる浮きが、

もう片側には錘が付いていて、海に流された漁網は自然と衝立てのような形になっていきます。

 

船はぐるりと円を描くように回ります。

この時、水深が漁網の幅より深ければ、「ボンテン」または「タンポ」と呼ばれる丸い浮きを漁網に取り付けて回ります。

潮が速く、漁網の浮き側が流されてしまうような時も、追加の浮きを付けます。

そして、網を入れ終わったら、

最初漁網を入れた所で、タンクを背負り海底で待っている人が、漁網の端と端を繋ぎます。

 

網の中にタカベが入ったことを確認、

海底で錘側の漁網をどんどん狭めていきます。

大きな岩、引っかかったり、残っちゃってちょっと歪な形になったりしながらも、

漁網はどんどん狭められていきます。

海面に居る人たちはそれを確認しながら、漁網の浮き側を狭めていきます。

 

そうやってだんだんに狭められた漁網は最終的に人力で船に揚げられます。

ほぼすべてが人力で行われる、タカベの廻し網漁です。

 

海の中で一部始終を見ていると、

生き物たちの大きな流れが渦になって動くのが感じられます。

青い青い海の中、銀に光るタカベの黄色い模様が、

きらりきらり。。。

タンクから浮かび上がる気泡が弾け、音を立てながら(聞こえているように思う^^)消えていきます。

 

網に掛かり、逃げようともがくタカベ。

泳ぎながら、出口を探す群れ。

・・・ぁ、エイが一匹混じってる!

お逃げ!

 

生き物たちの、その美しさと、

これから獲られてしまう命の、その一部始終が、

大きな渦となって自分の中に流れ込んでくるような気がします。

 

。。。

 

いのちそのものの、かたちを見ているような気持ちがする、この漁。

できる限り参加したい!

そのためにウェットスーツ新調しました。←半分ウソ;^^

 

でも、

ちなみにとっても疲れます;;;

特に今回は、一回目の網にあまり魚が入らなかったため、

港に戻り魚を外した後、再トライしたので、

ゆうに六時間を超える大仕事になりました。

 

あ~~~~☆

 

くったくたに疲れながら、所用があって某観光案内所へ。

 

タカベ?

ハイ;;;

おつかれさま~、じゃ、コレお願いね。

ハイ

 

・・・と、後ろから声が。。。

 

タカベ漁なんて何が面白いのかワカラねぇよなー

あれ、疲れるし!俺タカベ嫌いだし!

は?

 

。。。

 

好き嫌いはどーでもいいっすが、

ミズはササネェで戴きたいもんっすっっっ###


雨にゃのにゃのにゃ

2012-06-12 09:34:41 | 御蔵ことば

昨夜遅くから降り出した雨。。。

強弱をつけながら、今はけっこう降ってます。

 

梅雨入りなんだな~~ぁ。。。

 

雨が嫌いなわけじゃありません。

雨音を聞いていると落ち着くし、

湿気はお肌にもイイ ♪

 

ただ・・・

ちょっと・・・

これから梅雨明けまでしばしの間、

私はなんとなく、居心地のオカシイ気分に陥ることが多くなるのでした;;;

 

「入梅だなー」

「おー、入梅だから仕方ネェよ!」

「入梅いつまで続くのかなー」

 

日本各地で、梅雨入りを「入梅」と言いますよね?

そしてその、雨の降る期間を「梅雨」と、言ったと思います。

私の記憶が確かなら・・・;;

 

しかし此処、御蔵では、すべてをひっくるめて「入梅」と言うんです。

梅雨に入っても、最中でも、なかなか開けなくても!

 

「入梅が明けネェなぁ」

 

コレがなかなか慣れないんです T-T

 

「にゅ~・・・」

 

;;;--

 

それは「梅雨」っていうんだよーーーーーー!!!


カツドリてんが

2012-05-07 19:57:01 | 御蔵ことば

南郷に行ってきました。

 

御蔵島の山ガイドコースの中でも『南郷巨樹』は一番人気のコース。

その道筋のオタ道の整備・・・、

っつーか、段造りと、草刈りのオシゴトです。

 

御蔵の山の斜面は急峻なため、

谷にあたる場所にオタ道があると、段々がだんだん;^^埋まってしまい、

おまけにその上に小石が乗って、下り段など滑って危険なのです。

なので、その埋まった土を退け、小石を落とす作業;;;

 

タダでさえ作業はキツく、

おまけに握力が半分以下(なんじゃないか?;;)な私には、

かな~りタイヘンな作業でした;;;

 

しかしオイしい♪このシゴト♪

去年に引き続き、生き字引「せ」さんの説明付です♪

 

あすかいので

と、

ほるとのき

と、

りゅうびんたい

を、確定出来ました!やった~♪♪♪

 

作業に貸して頂いた「てんが」は「カツドリてんが」。

今はほとんど使われていないそうですが、

その昔、カツドリを獲りに行く際には、必ず持って行ったそうで、

カツドリの巣穴を探すため、柄を使って土を叩くため、

柄には強くて固い木を使ったそうです。

 

他にもイロイロオマケがつきます。

 

「『ジョレン』もあると良かったんだけどね~ハハハ。」

       (注:ジョレンとは、鍬の刃が広くなったような形のモノ)

そーなんですか?

「あれはねー、ファンが居るんですよ」

ほー?

「ジョレンを使いたい」

「常連さんが♪」

 

・・・;^^

 


ぞろぞろぞろぞ

2012-04-13 22:51:09 | 御蔵ことば

午前中は暖かいとの予報でしたので、ちょこっと海へ。。。

入水はしていませんぞ。

磯づたいに歩くと、潮が引いた岸壁にぞろぞろぞろ。。。

御蔵では「シェー」って言います。

某イヤミの「シェーッ」じゃぁないらしいです。

茹でて味噌汁の出汁にしたりする。

少ないけど中身も食べられます♪

 

鎌倉では普通・・・に、「カメノテ」・・・だよな。

こんなにぞろぞろあっても、ここではだ~れも採りません。

 


好物発見!

2011-11-11 10:10:27 | 御蔵ことば

御蔵にはヤマノイモ、通称「ジネンジョ」があるのに、

これはナイなぁ。。。と、思っていました、ら。

アルデハナイカ!

・・・在ったには在、・・・ったけど、

三粒じゃご飯は炊けないし、

かき揚げにするにも勇気が要りそう;;;

しかし、アルのがわかったので、もっとホシくなっちゃいます♪

今日は雨。

山、行きたいなぁあ。。。

 

 

 


オヤニラミ

2011-06-08 15:11:03 | 御蔵ことば


山や林道沿いのあちこちに、生えています。
白い花がポチポチポチと落ちているので、
見上げればすぐに見つけることが出来ます。

伊豆諸島、琉球諸島周辺にある木とのことですが、
花の香りはまさに南国♪

ぷふわわぁあ・・・ん・・・♪

「オオバエゴノキ」が本名ですが、
御蔵島ではなんと「オヤニラミ」。。。

こんなカワイイ花になぜ?この名がついたのか?
いまのところ、答えられる村人に出会っていません。





山にてんが、野にてんが

2011-06-05 19:06:18 | 御蔵ことば


御蔵では山仕事、畑仕事に欠かせない道具がいくつかあります。

この「手鍬」も、そのひとつ。

御蔵では「てんが」と、発音します。

携帯性に優れ、力の無い女衆でも使えるため、
畑は勿論、庭仕事、オタ道造り、なんにでも登場します。

昔、かつどりを獲りに行く際に使われた、
「かつどりてんが」というものもあるらしい。

実際、皆さんの持っているのを見比べてみると、
柄と刃の付き方がいろいろで、
必ずしもひとつところで作られたモノでは無いみたい。

ホームセンターには、、、無いな~ぁ。

鍛冶屋さん、出張制作如何でしょう?