去年今年と、島ではお葬式が相次いでいます。
セレモニーホールがあるわけでもない、この島では、
お葬式があると、ご自宅で葬儀が執り行われます。
島で亡くなった方は、土葬です。
神道では土葬、仏教では火葬・・・らしい。
御蔵島は神道の島。
榊と水をお供えに、通夜、色を抑えた普段着で伺います。
出棺の際に付き添うのは男衆の役目。
榊、五色の旗、墓柱、花などは、
生前、故人に世話になった人が名乗りを上げて持たせて頂くそうです。
そして、数人でお棺を担ぎます。
代わる代わる墓所までの道のりを、列を作って送りに行きます。
雨が降っても、風が吹いても、仕事中でも、
手を止めて、この仕事は村中で行われます。
女衆は四つ辻と呼ばれる場所でお見送り。
これも全員で見送ります。
子どもも大人も、
島全員で見送ります。