時折、ポンッポンッポンッポンッ・・・と、御蔵の里に太鼓が響く夜があります。
今日も午後六時を過ぎた頃、里に太鼓が響き始めました。
年二回の金比羅参りの日。
よっこらせっと50m程の標高差を登っていくと、
暗闇の中、神主さん宅の庭先で太鼓を叩いています。
村人が三々五々、お参りに来て帰っていきます。
庭には子供数人と大人数人。
そろそろやるぞ、という声で神主さん宅の居間に入ります。
明るい居間の床の間に「金比羅…(以下見えず)」の掛け軸が掛かり、
その前に観音開きの御堂が置いてあります。
御堂には簾がかかり、中は拝見できません。
両脇には大きな榊の枝が生けられ、
前には三宝に乗った鏡餅、ピカピカのムロアジ、果物が備えられています。
神主さんが詔を唱え、
お祓いを受け、
それぞれが御前に進み出て拝m。
お堂を近くで拝見させていただきました。
厚みは然程ではない模様ですが、
かなり古いものらしく、木の色が古色めいて厳かさを感じます。
簾の竹ひごも美しく萎えていて、褪せた朱の房が下がっています。
観音開きの扉の中、両側に金色の丸い金具が嵌め込んであり、
「金」の文字が浮き彫りになっていて、
もう一つ、上側にも開かれている扉があり、
そこにも同じような金具があります。
「俺も見たこたぁねぇけど、御札が入ってんじゃねぇかな?」
とは、神主さん。
村民の初穂料は東京の金比羅さまの分院に送り、
それを取りまとめ讃岐の金比羅さまに送り、後、御札が送られてくるそうです。
伊豆諸島の他の島には、こういう金比羅さまは居ないらしい。
あれ?金比羅さまってなんの神様なんだっけ?
と、思ったら、どうやら船の神様らしかった!
歌を口ずさんでいても自覚してないもんだわ;;;
お神酒と、お供えのムロアジをいただいて帰ってきましたm(_ _)m
年に何回か、太鼓の音が響く夜。
今日はなんのお参りだ?
と、思いつつ、なかなか覗きに行っていませんでした。
理由は単純。
ウチの周りが真っ暗で出掛けるのがコワいから(;一_一)
御蔵島のジネンジョの奉り。
もーちょっと頑張って見に行きたいと思いました。
※※お池に帆かけて、ではなく、追い風(て)に、らしいっすm(_ _)m