御蔵島うつぼ記

うつぼとこつぼの島暮らし

こんぴらふねふねおいけにほかけて♪

2014-10-10 20:40:58 | 日記

時折、ポンッポンッポンッポンッ・・・と、御蔵の里に太鼓が響く夜があります。

 

今日も午後六時を過ぎた頃、里に太鼓が響き始めました。

年二回の金比羅参りの日。

よっこらせっと50m程の標高差を登っていくと、

暗闇の中、神主さん宅の庭先で太鼓を叩いています。

村人が三々五々、お参りに来て帰っていきます。

庭には子供数人と大人数人。

 

そろそろやるぞ、という声で神主さん宅の居間に入ります。

明るい居間の床の間に「金比羅…(以下見えず)」の掛け軸が掛かり、

その前に観音開きの御堂が置いてあります。

御堂には簾がかかり、中は拝見できません。

両脇には大きな榊の枝が生けられ、

前には三宝に乗った鏡餅、ピカピカのムロアジ、果物が備えられています。

 

神主さんが詔を唱え、

お祓いを受け、

それぞれが御前に進み出て拝m。

 

お堂を近くで拝見させていただきました。

厚みは然程ではない模様ですが、

かなり古いものらしく、木の色が古色めいて厳かさを感じます。

簾の竹ひごも美しく萎えていて、褪せた朱の房が下がっています。

観音開きの扉の中、両側に金色の丸い金具が嵌め込んであり、

「金」の文字が浮き彫りになっていて、

もう一つ、上側にも開かれている扉があり、

そこにも同じような金具があります。

 

「俺も見たこたぁねぇけど、御札が入ってんじゃねぇかな?」

とは、神主さん。

 

村民の初穂料は東京の金比羅さまの分院に送り、

それを取りまとめ讃岐の金比羅さまに送り、後、御札が送られてくるそうです。

伊豆諸島の他の島には、こういう金比羅さまは居ないらしい。


 あれ?金比羅さまってなんの神様なんだっけ?

と、思ったら、どうやら船の神様らしかった!

歌を口ずさんでいても自覚してないもんだわ;;;

 

お神酒と、お供えのムロアジをいただいて帰ってきましたm(_ _)m




年に何回か、太鼓の音が響く夜。

今日はなんのお参りだ?

と、思いつつ、なかなか覗きに行っていませんでした。

理由は単純。

ウチの周りが真っ暗で出掛けるのがコワいから(;一_一)

 

御蔵島のジネンジョの奉り。

もーちょっと頑張って見に行きたいと思いました。

 

※※お池に帆かけて、ではなく、追い風(て)に、らしいっすm(_ _)m