今年もまた、やってきた終戦記念日。
昔、母から「終戦ではなく敗戦」と教えられ、
ずっと「そんなものか」と思っていたが、最近、
負けたのは確かだが、とにかく「終わった」という気持ちが先だったろうな。
と、思うようになった。
戦争は政府が始める、それも勝手に。
始めた人たちにとっては、負けたから勝とうと思うのかもしれないが、
勝っていたら、また勝とうと思うのだろうか。
否。
勝ち負けではないのが戦争。
負の要素しかないのが戦争。
繰り返してはならないのが戦争。
負けても再び立ち上がれると信じているのなら、無いから。それ。
母は集団疎開をし、父は東京大空襲で曾祖父を大八車で引きながら逃げ回った体験を持つ。
おそらくふたりとも、またそれをしたいとは決して思って、いない。
惨たらしい戦争を思い出すために母が始めた、ウチの毎年のきまりごと。
終戦記念日のあさごはん。
死んで往ったすべてのモノたちに思いを馳せる、
御蔵に越してからも定番の、終戦記念日のあさごはん。