YOUNG GERMANY 文具店を始めたくてベルリンへ 只松さん夫妻
久保田由希さんに、ベルリンの雑貨屋さんをイロイロ、今年の初め、案内してもらった。冷静に見て、日本の都会の雑貨屋さんの充実度、特に、ステーショナリーは、日本のレベルは、高い。
そこで、日本の優れた文具を、ベルリンで紹介するというコンセプトで開店したのが、只末さんご夫妻のお店「ソワレ」
私が、個人的にいいと思っているのは、日本製の筆ペン、マスキングテープ、ふせん、万能クリップ、ホッチキスなどなんだけど。
只末さんご夫妻、頑張ってくださいね。生駒のふもとより、エールを送ります!
もうちょっと、突っ込んだ話を、ブログには書きます。
ドイツ人が、求めるステーショナリー事情は、日本と違う。
万年筆を、小学校入ってすぐ使い始めるドイツでは、シャープペンシルを使わない。ボールペンや、万年筆は、替え芯を用意しとかなくちゃいけないし
「セレクト文具店」を、認知してもらうのに、苦労がいるだろう。
久保田さんに、最後に案内してもらった紙屋さんは、高品質のラッピングペーパーが置いてあるお店だった。ドイツでは、プレゼントは、自分でラッピングして渡すからこそ、心がこもっていると思われる。
日本では、バラがついている百貨店の包装紙にくるんであったら、上等のものをもらったと、プレゼントされた側は思う。
でも、紙とレターセットくらいしか置いてないお店は、経営的にやっていけるのかと、余計な心配をしてしまった。お店には、対応する販売員は、ひとりだけ。
ドイツは、専門店性に分化しているのだが、ラッピングを自分でするなら、紙に合わせて、リボンくらい、いっぱいの種類を、たっぷり置けばいいのにと思ってしまった。私たち業者は、包装資材だったら「シモジマ」に行くからね。ドイツ人に、「シモジマ」を見せたら、その品ぞろえの豊富さに、ひっくり返るだろう。
日本でいう雑貨屋さんは、文字通り、雑多で愛すべきもの、ステーショナリーも置けば、インテリア雑貨、リラックス雑貨、すぐ贈れるように可愛くラッピングしてあるギフト雑貨がモリモリ。一番わかりやすい例でいえば、「Afternoon Tea」を見よ。
ベルリンの雑貨店で面白いのは、オーナーの個性が強く出たお店。オーナー自ら、蚤の市で探してきた古い一点ものが、セレクトしてディスプレイしてあるお店。ベルリンの雑貨店を知りたいひとは、久保田さんの本を見てね。