「ドイツ」「雑貨」で、グーグル検索すると、「ショップ ダンケが一番に出てくるハズだったのだが、最近 この記事にやられてる。https://iemo.jp/61195
ライターさんは、基本的に実店舗のあるショップばかりを取り上げる方針だったようで、ネット通販の「ショップ ダンケ」は、落とされたみたい。残念!
iemo[イエモ]は、インテリアの写真 おうちレポなど、住まいに関するプラットフォーム(なんのこっちゃ)を目指す会社が、運営。こういう「まとめ記事」は、今、流行だね。
さて、この記事によると、「ドイツ雑貨のノスタルジックなかわいさが魅力です」ということだが、このライターさんは「ノスタルジック」という言葉を挙げているが、ドイツの歴史が見えていない。
ドイツ雑貨屋さんが、目をつけているのは、旧東ドイツ(DDR)のモノなのだ。
東ドイツは、第二次世界大戦後、1949年に、ソビエト占領地域に建国された国家(DDR) 1990年、ドイツ連邦共和国(BRD)に領土を編入される形で消滅。この50年足らずの間に、生産され使われたものが、ベルリンの蚤の市などに出るので、現地を訪れて、仕入れる雑貨屋さんが増えたのだ。20代から30代の若いオーナーの人が多い。
まさに東ドイツが崩壊する頃、ドイツに住んでいた私には、東ドイツのものは、旧体制のもので、古臭くて、ポジティブに見られなかった。
でも、若い人は、そういう歴史を知らないだけに、純粋に、東ドイツ製のモノに、デザインの斬新さや、ポップさを見出したのだった。現地の蚤の市で、買い付けてくるので、1点モノのオンリーワンになる。モノによっては、レアものということで、価値も出てくる。
東京の東神田のマルクトさんには、伺ったことがある。男性オーナーが、女の子にかわいいと思ってもらえるモノを、必死で探しているとおっしゃっていた。http://0910.biz/#/content02
「マルクト」さんのセンスは、とてもいい。目利きだ。このドイツ雑貨のトレンドを見て、私も、こりゃ見てこなくっちゃっと、実は、ベルリンの蚤の市を、一生懸命に回ったことがある。
そして出した結論は、やっぱり、取り扱うのは、やめよう。
①蚤の市で、コンディションのいいものを探すのは、かなり大変なのだ。ぼろっちいものが多い。ショップダンケは、美術館展などのお店にも出してもらう機会があるが、そういうところに、セカンドハンド商品は、ペケ。
②マルクトさんのような品揃えをするには、かなり蚤の市通になることと、自分の選ぶ基準が、はっきりしてないと、限られた時間のなかで、買う決断ができない。
③ドイツに買い付けのために、足しげく通えない。
④ネット通販向きでなく、店舗向き
それより、梅田のドイツ・クリスマスマーケットに出店して、ボスのザビーネに、エルツのクリスマス雑貨で、まとめて欲しいと言われたことが、ショップダンケの方向性づけた。
ドイツの職人さんの手作り品 ということに、売る側としても自信と誇りが持てたし、それを選んで、自分の世界観を出せそうだと思ったのだ。