リクルート住宅総合研究所が調査した「団塊世代の今後のライフスタイルと住まいに関する調査」の記者報告会を実施した。
今回、調査を担当した島原主任研究員から1時間半ほど調査結果をプレゼンテーション。
インターネットによる調査の為、バイアスがかかる項目もあるが(最終学歴大学が46.4%など)
1都3県在住の1947~51年生まれ(団塊は47~49年であるが、他調査との便宜上5年区切りに)の男性と、その年齢の夫を持つ女性各750名、
首都圏の団塊世代1500世帯を調べた結果であり、今後、クロス集計なども可能な規模の調査である。
内容はHPにもUpするのでご覧頂きたいが少し私が気づいたエッセンスを紹介 (3/1現在まだUpされていません・・・お待ち下さい)
●現住居; 戸建持家[50.7%] マンション持家[25.3%] 賃貸・社宅[14.9%]
※持家計76% (同、国勢調査2005年70.3%)
→ 金融資産マイナス層(全体の16.7%)の内、マンション持家29.6%
金融資産5000万円以上層(全体の11.7%)の内、戸建持家62.3% と全体より高いのが特徴
※金融資産=60才時点の[貯蓄額ーローン残高]
→ 現住居の不満:[賃貸・社宅層×手狭なこと] 42% と不満項目全体で最も高い値
→しかし賃貸層の住替え意向は[賃貸]64.2%と引き続き賃貸志向
ちなみに、金融資産マイナス層の住宅購入時期が突出しているのは1995-99年。バブル崩壊後にも関わらずキツイ状況だ。
などプロフィールを見ても、人生60年生きてきたら一概に語れない個々の環境差。
団塊世代としての志向性より、金融資産状況が消費行動と連動するのである。
●お金に対する意識; 男女で明らかな志向の違いが見れた。(10p以上開く項目)
・[全体3位]多少お金がかかっても豊かな老後: 女性78.4% vs 男性67.5%
・[全体4位]老後は質素な生活・お金を節約: 女性56.5% vs 男性67.6%
●具体的な暮らしイメージ
・[全体1位]夫婦の絆/時間を大切にしたい: 女性54.3% vs 男性42.7%
意外に、男性の方が消極的・・・諦めてる? ※結婚していない人(離婚死別含む)7.5%
しかし!1位の回答ではあるが、複数回答なのにYesと言えない人が男女共半数近くいる事に驚いた。
現在[夫と別居]女性は8%→今後[別に暮らす希望]女性は11%と、思いの外数字には表れない熟年離婚。
しかし、先のお金・生活に対する志向性の男女差で、一緒に暮らすのだろうか?
私は団塊ジュニアや団塊の世代の住生活を豊かにする【同棲(同居)と別居とマルチハビテーション】を提案しているのだが
今回調査では、離婚せず【別居】によって“自分の生きがい”を大切にする暮らしが大人の団塊世代なら達成できると感じた。
結果一世帯としては、マルチハビテーションとなる訳だが、この調査でも意向を聞いている
●マルチハビテーション(複数居住)希望
・是非:6.7%+できれば:29.9%=36.5%意向あり ・既に所有している:15.1%
これはネットのせいか、多い結果(現日本全国平均のセカンドハウス保有率は2.9%)
ただ別の調査でも首都圏や50歳代ではより高くなっているので、非現実的な数字ではない。
フランスのセカンドハウス保有率10%に近づけるよう、団塊の世代から頑張ってみたい!
またリタイア後の具体的な住まいについては、[現住居のまま]46.2%[リフォーム]21.9%を除き、[住替え意向あり]23.6%の内
●住宅購入:9.7%、 住宅建築(建替含む):8.5%
面白かったのは、住替え先が[マンション購入]層の「多少お金がかかっても豊かな暮らしを」選択が90.9%
[注文建築]層で同86.8%と強く出ていて“豊かな暮らし=豊かな住宅”感がここにも残っている。
Vivien研究員(左)と野口所長(右)も加わってディスカッション。
金融情勢により住替えの動機付けも複雑ではあるが、団塊世代、母数が多いだけに10%のニーズを実現すれば大きいのである。
まだまだ住宅マーケットも打ち手があるような調査結果であった。
今回、調査を担当した島原主任研究員から1時間半ほど調査結果をプレゼンテーション。
インターネットによる調査の為、バイアスがかかる項目もあるが(最終学歴大学が46.4%など)
1都3県在住の1947~51年生まれ(団塊は47~49年であるが、他調査との便宜上5年区切りに)の男性と、その年齢の夫を持つ女性各750名、
首都圏の団塊世代1500世帯を調べた結果であり、今後、クロス集計なども可能な規模の調査である。
内容はHPにもUpするのでご覧頂きたいが少し私が気づいたエッセンスを紹介 (3/1現在まだUpされていません・・・お待ち下さい)
●現住居; 戸建持家[50.7%] マンション持家[25.3%] 賃貸・社宅[14.9%]
※持家計76% (同、国勢調査2005年70.3%)
→ 金融資産マイナス層(全体の16.7%)の内、マンション持家29.6%
金融資産5000万円以上層(全体の11.7%)の内、戸建持家62.3% と全体より高いのが特徴
※金融資産=60才時点の[貯蓄額ーローン残高]
→ 現住居の不満:[賃貸・社宅層×手狭なこと] 42% と不満項目全体で最も高い値
→しかし賃貸層の住替え意向は[賃貸]64.2%と引き続き賃貸志向
ちなみに、金融資産マイナス層の住宅購入時期が突出しているのは1995-99年。バブル崩壊後にも関わらずキツイ状況だ。
などプロフィールを見ても、人生60年生きてきたら一概に語れない個々の環境差。
団塊世代としての志向性より、金融資産状況が消費行動と連動するのである。
●お金に対する意識; 男女で明らかな志向の違いが見れた。(10p以上開く項目)
・[全体3位]多少お金がかかっても豊かな老後: 女性78.4% vs 男性67.5%
・[全体4位]老後は質素な生活・お金を節約: 女性56.5% vs 男性67.6%
●具体的な暮らしイメージ
・[全体1位]夫婦の絆/時間を大切にしたい: 女性54.3% vs 男性42.7%
意外に、男性の方が消極的・・・諦めてる? ※結婚していない人(離婚死別含む)7.5%
しかし!1位の回答ではあるが、複数回答なのにYesと言えない人が男女共半数近くいる事に驚いた。
現在[夫と別居]女性は8%→今後[別に暮らす希望]女性は11%と、思いの外数字には表れない熟年離婚。
しかし、先のお金・生活に対する志向性の男女差で、一緒に暮らすのだろうか?
私は団塊ジュニアや団塊の世代の住生活を豊かにする【同棲(同居)と別居とマルチハビテーション】を提案しているのだが
今回調査では、離婚せず【別居】によって“自分の生きがい”を大切にする暮らしが大人の団塊世代なら達成できると感じた。
結果一世帯としては、マルチハビテーションとなる訳だが、この調査でも意向を聞いている
●マルチハビテーション(複数居住)希望
・是非:6.7%+できれば:29.9%=36.5%意向あり ・既に所有している:15.1%
これはネットのせいか、多い結果(現日本全国平均のセカンドハウス保有率は2.9%)
ただ別の調査でも首都圏や50歳代ではより高くなっているので、非現実的な数字ではない。
フランスのセカンドハウス保有率10%に近づけるよう、団塊の世代から頑張ってみたい!
またリタイア後の具体的な住まいについては、[現住居のまま]46.2%[リフォーム]21.9%を除き、[住替え意向あり]23.6%の内
●住宅購入:9.7%、 住宅建築(建替含む):8.5%
面白かったのは、住替え先が[マンション購入]層の「多少お金がかかっても豊かな暮らしを」選択が90.9%
[注文建築]層で同86.8%と強く出ていて“豊かな暮らし=豊かな住宅”感がここにも残っている。
Vivien研究員(左)と野口所長(右)も加わってディスカッション。
金融情勢により住替えの動機付けも複雑ではあるが、団塊世代、母数が多いだけに10%のニーズを実現すれば大きいのである。
まだまだ住宅マーケットも打ち手があるような調査結果であった。