ラ・ロッシェルの朝、近くにいくつもパン屋さんがあり、焼きたてをNicoleが買ってきてくれた。
ハムやチーズ、フルーツを食べるのは私だけ。仏人の朝食は質素。
さてモビリティ・ウィーク(European Mobility Week、La Rochelleでは16-24日)の取材に出動! 市役所前広場に人が集まってるゾ。
おっTVも来てる!と思ったら、何と郵便局がストライキ中の取材クルーだった・・・仏国では今‘郵政民営化、反対!’
おかげで切手が買えず困った。
La Rochelleは市役所もお城のよう、左手は1600年頃の建築。
王様の像が塔に
市役所の入口に大きく掲げられているのは、新交通システムの工程表(2008~2014年)。
Vélo(自転車)の新システムが目玉
縦軸には【自転車・バス・電車・ボート・Liselec※・カーシェアリング・パーク&ライド・徒歩・Elcidis※】と
マイカー(ガソリン車)から乗り換える為の、9つの手段が明示。横に7年間の時間軸。
既に始まっている交通サービスが、今後どのように充実してゆくか公共整備の将来計画を市民と共有している。
※Liselec(セルフサービスのレンタル電気自動車)Elcidis(業務用デリバリー電気自動車システム)
さて、市役所の受付に行って、面会取材したい人物を探してもらう。
(日本から私がメールでコンタクトを取った男性、しかしアポイントは取っておらず飛び込みだ!)
※受付には「mobilite」(交通施策パンフ) 「en Ville sans ma voiture」(‘マイカーの無い街’パンフ)
私が探している方は、La Rochelle市を中心にした広域の都市圏に関する業務を行う行政組織、
Communaute d'Agglomeration de La Rochelle(CDA)の事務所にいらっしゃると言う事が判明。
10分ほど離れた所の建物に向かい、受付でつないでもらう。 こちらの受付には次期システムで登場する新YellowBikeが展示。
飛び込み訪問にも関わらず運良く、Directeur General des Services TechniquesのJacques MOLLARD氏に
取材させていただく事ができた!(メールも親切なコメントだったが、お会いすると更に好感のもてる紳士)
電気自動車の先駆者である氏は、フランス電気自動車振興協会の代表でもあり
今日はパリ事務所に出る予定が午後に変更になった為、お時間が頂けたという幸運(というか強運?)。
CDAはLa Rochelle周辺の18都市(15万人)圏の商業・交通・水道・ゴミなどの公共事業を担う。
MOLLARD氏は24年前、後にフランス初の環境大臣となった当時のMichel CREPEAU市長から電気自動車の開発導入を指示され
1986年には既に、小さな会社と開発した3輪の電気自動車を市の業務用に導入した歴史から
プジョー・シトロエングループとの開発や、トヨタやホンダともJVで開発を進めている話を聞かせてくれた。
トヨタとは業務運搬用の大きめのバンを‘プリウス特別仕様’で開発。ロンドンには既に登場しているようで「理想の車になる」と。
現在La Rochelle市(人口8万人)では市の社用・業務車を中心にセルフレンタルカーLiselec、シャトルバスなど約200台の電気自動車が走っている。
バッテリーは約30㎞走行できるので市内交通には問題無いが、「長距離には適さないので私の自家用車はプリウス(ハウブリッド)」と。
MOLLARD氏のお部屋には市の空撮、「今ここに居ます」。輪郭も我が逗子市と似ている気がします・・・
セルフサービスのレンタル電気自動車「Liselec」の登録カード(右)を見せてくれて「下にステーションがあるから見て帰るといいよ」と。
2時間近く色んなお話を英語&仏語で紹介して下さったMOLLARD氏。お土産の和菓子も甘いもの大好きと喜んで頂けた。Merci beaucoup!
という事で、オフィス前の駐車場にある「Liselec」ステーションを見学。
現在市内に7ステーションあって、55台が稼動している。利用登録者は400人、24時間いつでも利用できる。
こちらはガススタならぬEVスタンド。La Rochelleでは給電は無料の上、駐車場料金も電気自動車は無料という大胆な推進策。
給電中のEV
この他にレンタル自転車の新システム、海上交通ボートの電気化、駅の裏に設けられた駐車場と電気シャトルバスによる‘Park & Ride’
それらを統合して登録利用できるカード・システムの話を伺った。
どれもタダ同然のコストで利用できるサービスで、市民をマイカーから公共交通にシフトする為の
インフラ整備とモチベーションの上げ方に、この市の強い推進力を実感した。
ところで、このようにガソリンから電気に燃料シフトする中で、ガソリン税に依存している国の財政。
今後、電気への税金のかけ方を仏政府は検討中のようだ。
ハムやチーズ、フルーツを食べるのは私だけ。仏人の朝食は質素。
さてモビリティ・ウィーク(European Mobility Week、La Rochelleでは16-24日)の取材に出動! 市役所前広場に人が集まってるゾ。
おっTVも来てる!と思ったら、何と郵便局がストライキ中の取材クルーだった・・・仏国では今‘郵政民営化、反対!’
おかげで切手が買えず困った。
La Rochelleは市役所もお城のよう、左手は1600年頃の建築。
王様の像が塔に
市役所の入口に大きく掲げられているのは、新交通システムの工程表(2008~2014年)。
Vélo(自転車)の新システムが目玉
縦軸には【自転車・バス・電車・ボート・Liselec※・カーシェアリング・パーク&ライド・徒歩・Elcidis※】と
マイカー(ガソリン車)から乗り換える為の、9つの手段が明示。横に7年間の時間軸。
既に始まっている交通サービスが、今後どのように充実してゆくか公共整備の将来計画を市民と共有している。
※Liselec(セルフサービスのレンタル電気自動車)Elcidis(業務用デリバリー電気自動車システム)
さて、市役所の受付に行って、面会取材したい人物を探してもらう。
(日本から私がメールでコンタクトを取った男性、しかしアポイントは取っておらず飛び込みだ!)
※受付には「mobilite」(交通施策パンフ) 「en Ville sans ma voiture」(‘マイカーの無い街’パンフ)
私が探している方は、La Rochelle市を中心にした広域の都市圏に関する業務を行う行政組織、
Communaute d'Agglomeration de La Rochelle(CDA)の事務所にいらっしゃると言う事が判明。
10分ほど離れた所の建物に向かい、受付でつないでもらう。 こちらの受付には次期システムで登場する新YellowBikeが展示。
飛び込み訪問にも関わらず運良く、Directeur General des Services TechniquesのJacques MOLLARD氏に
取材させていただく事ができた!(メールも親切なコメントだったが、お会いすると更に好感のもてる紳士)
電気自動車の先駆者である氏は、フランス電気自動車振興協会の代表でもあり
今日はパリ事務所に出る予定が午後に変更になった為、お時間が頂けたという幸運(というか強運?)。
CDAはLa Rochelle周辺の18都市(15万人)圏の商業・交通・水道・ゴミなどの公共事業を担う。
MOLLARD氏は24年前、後にフランス初の環境大臣となった当時のMichel CREPEAU市長から電気自動車の開発導入を指示され
1986年には既に、小さな会社と開発した3輪の電気自動車を市の業務用に導入した歴史から
プジョー・シトロエングループとの開発や、トヨタやホンダともJVで開発を進めている話を聞かせてくれた。
トヨタとは業務運搬用の大きめのバンを‘プリウス特別仕様’で開発。ロンドンには既に登場しているようで「理想の車になる」と。
現在La Rochelle市(人口8万人)では市の社用・業務車を中心にセルフレンタルカーLiselec、シャトルバスなど約200台の電気自動車が走っている。
バッテリーは約30㎞走行できるので市内交通には問題無いが、「長距離には適さないので私の自家用車はプリウス(ハウブリッド)」と。
MOLLARD氏のお部屋には市の空撮、「今ここに居ます」。輪郭も我が逗子市と似ている気がします・・・
セルフサービスのレンタル電気自動車「Liselec」の登録カード(右)を見せてくれて「下にステーションがあるから見て帰るといいよ」と。
2時間近く色んなお話を英語&仏語で紹介して下さったMOLLARD氏。お土産の和菓子も甘いもの大好きと喜んで頂けた。Merci beaucoup!
という事で、オフィス前の駐車場にある「Liselec」ステーションを見学。
現在市内に7ステーションあって、55台が稼動している。利用登録者は400人、24時間いつでも利用できる。
こちらはガススタならぬEVスタンド。La Rochelleでは給電は無料の上、駐車場料金も電気自動車は無料という大胆な推進策。
給電中のEV
この他にレンタル自転車の新システム、海上交通ボートの電気化、駅の裏に設けられた駐車場と電気シャトルバスによる‘Park & Ride’
それらを統合して登録利用できるカード・システムの話を伺った。
どれもタダ同然のコストで利用できるサービスで、市民をマイカーから公共交通にシフトする為の
インフラ整備とモチベーションの上げ方に、この市の強い推進力を実感した。
ところで、このようにガソリンから電気に燃料シフトする中で、ガソリン税に依存している国の財政。
今後、電気への税金のかけ方を仏政府は検討中のようだ。
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