秋の声が聞こえてきそうな昼下がり、昨日の暑さがまるで嘘のよう・・
七十二候の第四十一候
天地始粛(てんちはじめてさむし)
粛と言う字には、静まる、ひきしまるという意味があるそうです。
今日はまさしくそのような日に、
昨夜から降り続いていた雨が午前中には上がり
大地を鎮めてくれたような気が致します。
静かに西の空も明るくなりました。
いつもは、読書の秋、芸術の秋が待ち遠しいのですが・・・・・
今年は、毎日映画鑑賞という、豊かな時間を頂いていました。
本当に幸せ者、ありがたいことです
タイトルが、まさしく物語っておりますもの・・。
それは、面白過ぎる映画のお話なのです。
とてもマニアックなラインナップ、名作ばかり、和さんが生まれる前の作品が多いのですよ!
例えば、若かりしの原節子さん、杉浦春子さん,、山村総さん
往年のスターが出演なさっている作品とか・・・・・。
ご存知ない方もいるかもしれません!!
1943年度作品『決戦の大空へ』などは、戦争の只中ですよね・・・
どうしても見せたい方がいらして、延長してお借りしています。
戦前は日本の魂が、美しいお国愛が、当たり前に描かれている。
そのまだ先は、満州に渡って事業を成した沢山の日本人、満州事変、
そのような大きな時代の流れを扱った『戦争と人間』
貧困を謳った『橋のない川』
戦後の『若者たち』エトセトラエトセトラ・・・・・・グリム童話等、洋画も沢山沢山
タイトルを書いたら明日までかかりそうです(笑)
しかし、現代だからこそ観て良かったと思える作品ばかりなのです。
わたくしたちの心の中に潜んでいる何かが見つかるかもしれません。
姿を変えただけで、知らぬ間に方向付けられてしまっている・・・・映画の世界は架空なものではないのかも知れません。
素敵なドキュメントも沢山ありました。
実は、T先生のコレクションを貸して頂いているわけですが、ジャンルが多岐に渡っていて本当に面白いです。
昔の映画案内人が・・・言ってましたよね。
『映画って本当におもしろいですよね!』 なーんてね
本棚をみるとその方がわかる・・なーんてお話もありますもの
T先生の感性が、浮かび上がってくるような気がします。なまいきですね和さん!!
本当は、皆さんとご一緒に鑑賞して感想を楽しむのもいいのかもしれませんが
今は、やはり無理があるかもしれません(この世界的パンでミック)。
先ずは、ご厚意に甘えてひとり楽しませていただいております。
邦画でしたら、お針仕事もしながら良い時間が流れていくようです
なんと言いましても、和さんのテレビがない生活にとりましては、
観るべき映画があるという事がとても素敵なのですもの。
先週、暑さの衰えぬ中、ふたつの映画を観ました。
そのタイトルは、『キッチン』 『午後の遺言状』でした。
1988年作、『キッチン』は原作吉本ばなな、監督森田芳光
「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う」原作は読んではいましたが・・・・
素敵な女優さんと男優さんに、美しいインテリア、ゆっくりと流れる時間
おしゃれな透明感に釘付けになってしまいました。
一緒にダンスをするシーンが素敵です!
1995年作、『午後の遺言状』は、原作、脚本、監督、新藤兼人
監督の長年のテーマとしてきた「老い」に捧げる人間賛歌であり
遺作となっています。愛妻、乙羽信子さんも出演しています。
『日本誕生』という映画の中では、若かりし乙羽信子さんがアメノウズメノミコトとして踊るシーンがあります。
この作品も不思議でした。三船敏郎が主役、古事記と重ねて作られていました。
タジカラオノミコトの事を知って嬉しかったのを覚えています。
以前、ドイツへ自然茶の遠征に行ったときに、通称『タジ』と呼ばれている男性がいました。
彼の通称は日本の神話から名付けたとお聞きしていました。
力持ちだと・・・・確かに天の岩戸の岩をこじ開けたのは、タジカラオでした。
本当に、面白いでしょ。
映画の事を書いていましたら、日が暮れるのも忘れて夜になってしまいました。
この場をお借りして、T先生にお礼を申し上げます。
ありがとうございます。
映画のお話でいつか盛り上がりましょうね。
最後までお読みいただき感謝の気もちいっぱいです。
またいつか^-^