『森の中で催し お茶は自然の恵み』
富田悠子・日本茶インストラクター、札幌市在住
近年、ペットボトル茶の普及と急須文化の衰退で、忘れられつつある日本茶の楽しみ。これを伝えるすてきな日本茶イベントが七月七、八の両日、北海道で森を舞台に行われました。
帯広市の「帯広の森・はぐくーむ」で開かれた「森で野歩(のほ)ほん日本茶まつり」。会場は森を管理・活用する拠点施設で、森の中にあります。イベントは帯広市の日本茶インストラクター家常和(いえつねわこ)さんと、仲間による実行委員会が、市などの協力を得て実現しました。
芝生が広がる庭での手揉(も)み茶実演をはじめ、おいしい日本茶の提供、抹茶の野だて、茶葉入り弁当の昼食など。三味線、フラダンスなどの発表もあり、来場者はお茶を味わいながら、多彩な催しも楽しみました。
帯広から約四百五十キロ離れた函館をはじめ、道内各地から来場があり、大盛況。好天に恵まれ、森の中で日本茶を楽しんだ二日間でした。
手揉み茶を実演した畠山仁氏(静岡県茶手揉保存会教師、札幌市在住)は「(手揉み製茶台の)ホイロを置いた芝生から大地のエネルギーが伝わってきた。揉んでいるお茶の葉が大自然や森の持つ力を吸い取って、生き生きとしてくるようだった」と語っています。
「お茶は自然の恵み」ということがうまく伝わったイベントだと思います。静岡県も自然が豊かなので、今後も日本茶文化を楽しく伝える催しがもっと増えればと願います。
(中日新聞8月30日掲載【お茶漫歩】より)
札幌の富田悠子さんが日本茶まつりの事をコラムに書いて下さいました。
嬉しいですありがとうございました。
富田さんのコラムは、毎回優しさと日本茶の愛に溢れています♪
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一緒にお茶を楽しんで下さる仲間が、全国にたくさんいらっしゃいます。
いつかまた、皆さんとご一緒に出愛の花を咲かせましょうね。
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