人間の社会生活を 円滑に 維持するには、規律とか 規範とよばれるものが、必要です。法は行為を 律するもので、衣服は見ためを質す マナーなのでしょう。ヘシオドスの時代には すでに人は「鉄の時代」にすみ暮らしていました。労働を強いられ、戦いに明けくれ、特に戦士は、さまざまに身を 固めて いなければ なりません。
そのなかで、『黄金時代』を想い描くことが、人々の希望であり、心の安らぎ だったのでしょう。肉食系の彼らは、肉体の隅々まで 吟味しています。
この絵は ブロンズィーノ により描かれました。『愛の寓意』として後世有名になった絵です。トスカーナ大公 コジモ1世が フランス国王 フランソワ1世に 贈呈したのが 此の絵と 言われています。この時代はイタリアは 統一されておらず、コジモ1世は 此の絵の中に盛り込まれた寓意で、権力者同士何かを語っていたのではないでしょうか。
ポーズが違うので比較しづらいが、肩は絵の方が小さくなで肩になっている。縮小した頭部とのバランスからこうなる。はっきりと異なる点はやはり、くびれた胴である。解剖学的な形態を無視して乳房の下からカーブを描いて細さを際だたせているようだ。左の写真には乳房の下に肋骨が浮き出て写っているが、右の絵には無い。
カトリック信仰の国々でもこの名前が多く付けられていることから、『娼婦』であったとの説は主流では無かったと、Wikipediaで述べられているが、芸術作品に取り上げられるときは、「娼婦扱いが主流」だと思われます。カノーヴァの大理石の作品もやはり、性的な不行跡を悔悛している風情の作品に仕上がっています。
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