我が郷は足日木の垂水のほとり

文化芸術から政治経済まで、貧しくなった日本人の紐帯を再構築したいものです

自然と共生

2009年12月04日 | 日記

 

 

    

 

 

 

西洋の文明は自然を征服する文明だとは、良く言われること。

日本など東洋は、自然を恐れて棲み分けている。森林は神の棲む領分で人は滅多に立ち入らない。

かつてヨーロッパを旅したことがあった。空からイタリアやスペインを眺めてみれば、丘という丘はほとんどが禿げ山である。耕地と言えばそうなのかも知れぬが、日本では森林であるはずの部分に、木がない。樹木は河川に沿って狭い帯状に残されているばかりである。

 
 

  

日本は先進工業国であるにもかかわらず、森林面積が多い。水田を造るには、丘陵は不向きで、棚田は例外。この棚田とて、周辺に豊かな森林があるから、水を得られる。

北海道の農地は、西洋のそれであろう。稲作には不向きだったので、麦やジャガイモを作る畑が作られた。丘の立木を伐採して全てが畑にされた。こうしてなだらかな丘は緩い起伏をもつ畠となった。

牧草地も作られた。山羊や羊は乾燥地に向く。雨の多い土地には不向き。牛が飼われる。


北海道の西洋式農業は歴史が浅いので、大自然の多くが残されている。

何千年以上の歴史を持つ地中海地方では、自然は開墾し尽くされている。ここで農地を広げるには、他人の農地を奪わねばならぬ。ヨシュアは神に約束された土地だと信念して、他領を簒奪した。乱暴で血に飢えたものが勝ち、弱きものは滅ぼされる。あるいはラハブ(※ 参照)のように町を売り、勝者に隷属する。

権力とは、 power つまり暴力のことであり、それが恒常化すれば、authority となる。

日本の村には権力者はおらず、長老が若い者から聞かれれば、物語りをする。

 

 


※ ラハブ

<ラハブ(Rahab)は、旧約聖書のヨシュア記に登場する娼婦の名。またはユダヤの伝説上の海の悪魔、怪物。>
詳しくは。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を参照のこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%8F%E3%83%96

 

 

      我が郷の付録
        和をもって雨と共生
  「長めの記事」は別記事として、「別冊」に分けました。読んで頂ければ幸甚です。
 

 

 

    以下は参照記事です。 

 
     記事総覧
 
         
 
 
 
 
                              本日のペット
 
 

  アクセスの記録   2009.12.03(木)    786 PV    291 IP    3344位  /  1333564ブログ

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ビルジニア・ラッジ | トップ | 平沼赳夫 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事