7月〜8月ごろに咲く「サッコウフジ(醋甲藤)」が秋になってもまだ咲いていた。
それもまだまだ蕾がいっぱいついていた。
普段ならばすでにマメになっているのに、何で今ごろ?
やっぱり気候が少し変なのかも。
「ムラサキナツフジ」と別名があるこの花は、夏に咲くフジの花。
でも、本当はフジの仲間じゃなくて、ナツフジの仲間。
フジとナツフジはどう違うのか?
フジは春に紫や白い花が房になって垂れ下がって咲く、それに比べナツフジは梅雨のころから咲き始める。
ナツフジは野山で見かける、つる性の低木。
花は淡い黄色で、花数が少なく房も小さいため、山で見かけてもフジとは思えないほど。
でも、この時期に咲いている「サッコウフジ」は、遠目には萩と間違えてしまいそう。
この花の特徴は、ツル性にはなっているが、フジほどツルを伸ばさない。
花房は短くて、咲き方は上向きまたは横向き。
花が終わるとフジと同じようなマメができる。
学名:Millettia reticulata、Callerya reticulata (Bentham) Schot
英名:Eevergreen wisteria
別名:ムラサキナツフジ
科名・属名:マメ科 ナツフジ属
原産地:沖縄、台湾、中国南部
奄美諸島から沖縄にかけて見られるのが薩摩サッコウフジ、台湾や中国の南部で見られるのが台湾サッコウフジ。
その違いは、薩摩サッコウフジは葉が丸く、薄い藤色の花。
台湾サッコウフジは、細長い葉で濃い紅紫の花。
だからこれは濃い紅紫なので「台湾サッコウフジ」。