畑の片隅に「カノコユリ(鹿の子百合)」が咲いていた。
大きな株が枝分かれしていて、枝々にたくさんの花が付いていた。
そろそろ終わりにさしかかっているようで、花びらが散っているものもあった。
「カノコユリ(鹿の子百合)」は花に紅色の鹿の子模様の斑点があるのでこの名前になった。
花は10cm以上もあり大きくて、花びらを外側に反り返らせているため豪華で見栄えが良い。
1株にたくさんの花を咲かせる。
花付きの良い株では20個くらいの花が付くこともある。
他の種類のユリはほとんどが6月~8月に開花するのに対し、カノコユリは少し遅くて7月中旬~8月中旬ごろ。
そして、ほとんどの花は下向きに咲く。
種類もたくさんあって、基本的には花弁の縁の部分が白で中心部に行くほど濃いピンクなるものが多いが、品種によっては薄いピンクや白色のものなどもある。
学名:Lilium speciosum
英名:Brilliant Lily
別名:ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)
科名・属名 :ユリ科 ユリ属
原産地 :日本、中国、台湾
カノコユリは品種改良のための親として利用されていて、ヤマユリなど他の品種と交配させたものが園芸品店などではオリエンタル・ハイブリッド種として売られている。
代表的なものに「カサブランカ」、「スターゲイザー」などがある。
[スターゲイザー]
オリエンタル・ハイブリッド種の代表的なもので、大輪で鮮やかなピンクの大輪の花を上向きに咲かせる。
日本のカノコユリとヤマユリの交配種。