「マルバツユクサ(丸葉露草)」を見つけた。
ずっと昔、海の近くに住んでいた時、海岸近くの松林から海に続く砂浜に這うように広がって咲いていたのを思い出した。
あの頃はただ、漠然と見ていただけだったけれど、今じっくりと見てみると、通常のツユクサとは全く違っていることが分かる。
「マルバツユクサ」の特徴は、花は小さくて咲いているんだか蕾なのかもはっきりしない。
葉っぱは丸みを帯びて縁が縮れていて、基の方は茎を包んでいる。
全体に毛が生えている。
ほとんどの株が茎の頂の苞の中に隠れるようにして花を2個つけ、花柄を伸ばして咲く。
花はツユクサを小さくしたような形で、色は少し薄い青。
その他にも目に見えない特徴がある。
それは、この花はちょっと変わっていて、地上のほかにも地中にたくさんの閉鎖花をつける。
閉鎖花とは花びらが開かず、つぼみのまま自家受粉して結実するという花。
地下に閉鎖花をつけるのはこの「マルバツユクサ」やミゾソバなどが有名になっている。
また、それに対して地上に閉鎖花をつける植物もあって、こちらで有名なのはスミレやホトケノザなど。
株を一つ抜いてみた。
白い茎の節ごとに丸っこくて白いものがついている。
まだ少し小さいけれど、これが閉鎖花。
秋にはもっと多くのはっきりとした閉鎖花がつくようになる。
学名:Commelina benghalensis L.
英名:Jio Benghal dayflower, Hairy wandering-Jew
科名・属名:ツユクサ科 ツユクサ属
原産地:日本