ウォーキングコースの途中にあるフェンスにヘクソカズラが絡まっていて、その隣にちょっと違う花もあった。
ヘクソカズラと同じような花、でも違う。
葉っぱは長いハート形、厚みがあってツヤもある。
それよりも花の内部にたくさんの毛があった。
何の花だろう、ヘクソカズラの変種かな?
そう思って、ハッと気づいた。
これは「ガガイモ(蘿藦)」に違いない。
「ガガイモ」のことは今まで写真だったり、ネット上での記事などで、ある程度は知っていた。
でも、実物を見たのは初めてだった。
というか、見たことはあったのかもしれないが、ヘクソカズラだと決めつけてしまっていたのかもしれない。
だから、こうしてじっくりと見て違いが分かって、嬉しくなってしまった。
今まで知っていた「ガガイモ」についてのあれこれ。
① 日本神話に出てくる。
花が終わるとアーモンド型の実ができる。
日本神話ではこの実を二つに割って小さな舟にして、それに乗ったスクナビコの神が日本にやってきて、国づくりに協力したと書かれている。
② 「ガガイモ」は風媒花。
実の中には風に飛びやすいように毛の生えたタネが入っている。
見つけると幸せになるといわれているケサランパサラン、実は「ガガイモ」のタネが飛んでいるのだとも。
③「ガガイモ」には2700もの種類がある。
その中で日本に自生しているのがツル性のこの種類。
他は多肉植物の「ガガイモ」も多いようで、ここ数年の多肉植物ブームのためか、「ガガイモ」といえば多肉植物の方が有名になっている。
学名:Cynanchum rostellatum
英名: Panicled tick trefoil
科名・属名:キョウチクトウ科 イケマ属
(遺伝子に基づく分類後、旧ガガイモ科はキョウチクトウ科になり、ガガイモ属はイケマ属になった)
原産地:日本、朝鮮、中国、ロシア