近所には里山ボランティアの人たちが管理している「○○の森」という場所がいくつかあります。
ウォーキングの途中、ちょっと道を逸れてその中のひとつの森に入ってみました。
細い道の両脇がヤマブキで覆われている『ヤマブキの小径』があって、そこを通り抜けたところには「クサイチゴ」と「カジイチゴ」の白い花が咲いていました。
[ヤマブキの小径]
クサイチゴ(草苺)
キイチゴ(木苺)の仲間のクサイチゴ、3~5月に開花して、それが6月頃になると赤い実に変わります。
別名では「早稲苺(わせいちご)」、これはキイチゴの中では実が生る時期が早いためだとか。
花弁は5枚、それぞれが少し離れているのが特徴で、葉の両面と茎には繊毛があるためか、葉を触ったらフワフワとしたような感じがしました。
茎や葉柄にはまばらに棘があります。
キイチゴの仲間にはバライチゴ、ニガイチゴ、カジイチゴ、モミジイチゴなどがあり、それらの花は同じようで見分け方が難しいけれど、葉を見ればある程度区別がつくようです。
『クサイチゴの葉』
カジイチゴ(梶苺)
クサイチゴは地面を這うようにして広がっていましたが、その上にはカジイチゴ木があり、大きな白い花も目に入りました。
「カジイチゴ」もキイチゴの仲間ですが、葉が大きく艶があり、手のひらのような形をしているのですぐに分かります。
また、他のキイチゴ類と違って花は大きめで、花びらに少しシワがあるのが特徴になっています。
葉の形が『カジノキ』の若い葉に似ているからとこの名前になったらしいけれど、カジノキってクワの葉のようだから、ちょっと違うような気がします。
カジイチゴを見ると懐かしく思い出されることがあります。
子どもの頃、近所に大きなカジイチゴの木があって、橙色の実を食べたり、葉を刺身の下にシソの葉の代わりにして使ったりもしていました。
その頃は名前も分からず、ただキイチゴだと。
そして花は目に入らずに実だけが目当てでしたけれども・・・