「シコンノボタン(紫紺野牡丹)」が咲いているのを見つけました。
この花の紫色が何とも言えなくて、大好きだったので、戸建てに住んでいたときには庭に植えていました。
最近はあまり見かけなくなったのですが、やっと見つけました。
もう花も終わりに近いのでしょうか、咲いている数が少なくて、ちょっと淋しい気もしました。
もう少し早く出会えれば、鮮やかな紫色の花が木いっぱいに咲いているのが見られたかもしれません。
本来ならばこの花は一日花なのですが、次から次へとたくさん咲くんです。
シコンノボタンの特徴は何といってもこの花の色。
そして雄しべも紫色で長く、カールしています。
この花の名前をただ『ノボタン』とだけ呼んでいる場合もありますが、正しくはシコンノボタンなのです。
(お庭の窓口より)
「シコンノボタン」はノボタンという名前で売られていることも多いですが、ノボタンという植物は別にあります。
ノボタンは奄美諸島や沖縄、中国南部や台湾などに自生する植物。
シコンノボタンよりやや小ぶりな花と、紅紫色の花びら、花の中心部分の短い雄しべが黄色くなることなどが特徴です。
対してシコンノボタンはブラジル原産の植物。
ノボタンより少し大きな花と、花のほとんどが濃い紫色になるのが特徴です。
ノボタンはノボタン科ノボタン属、シコンノボタンはノボタン科シコンノボタン属と、属するグループも違います。
園芸で用いられるのはほとんどがシコンノボタンの方です。
(ノボタンの画像をお借りしました)
[ノボタン]
「シコンノボタン」
学名:Tibouchina urvilleana
英名:Princess flower、Purple glory tree、 Brazilian glorybush
別名:野牡丹、ブラジリアン・スパイダー・フラワー
科名・属名:ノボタン科 シコンノボタン属
原産地 ブラジル