新潟県南西部にある妙高高原には7つの温泉地があります。
その中で一番高い場所に位置するのが燕温泉で標高は約1,100m、弘法大師発見の湯、上杉謙信の隠れ湯などといわれている、古くからある温泉です。
かつて岩ツバメが群れを成して飛び交っていたことから燕温泉と名付けられたようです。
以前から燕温泉は「炭酸泉で白い湯花の濁り湯」だということは知っていました。
行ってみたい温泉にリストアップされていたまま、なかなか行く機会がなかったのですが、やっと来ることができました。
燕温泉には5件ほどの宿があって「花文」はバス停のすぐ側、一番下にありました。
大きな宿でしたが、外観の古さは否めませんでした。
それもそのはず、この宿は明治時代に創業された、歴史ある旅館なのだそうです。
少し早い到着でしたが、気持ちよく受け付けてくれました。
迷路のような廊下を進み、通された部屋はとても広く、ベッドも新しいもののようで、宿の外観とはかけ離れている様子にちょっとビックリでした。
早速温泉です。
この宿には大小2ヶ所のお風呂があります。
その内、大きな方のお風呂だけに露天風呂が付いているのです。
基本的には男女入れ替え制なのですが、男性の利用可能時間がとても短くて、女性専用といってもいいくらいなのです。
男性は朝の7時~9時まで、たった2時間しか利用できないで、ちょっと気の毒です。
大きなお風呂から外に出ると、絶景を見ながら入れる露天風呂。
もちろん源泉かけ流しで、お風呂の中でちょっと動いただけ湯の花が大量に舞い上がっていました。
温度は適温だし、周りは素晴らしい景色、これで満足しないわけはありません。
ほんのりと硫黄の臭いがする、炭酸泉の白く濁ったお湯を思う存分堪能することができました。
内湯の様子です。
やっぱり源泉掛け流し、飲泉もできるようです。
露天よりも内湯の方が成分が濃いような気もしました。
お風呂の後は夕食が待っていました。
肉類はほとんどなく、山菜が多く使われた料理でした。
最後に手打ち蕎麦が出たのですが、売りにしているだけあって、これはおいしかった。
ずっと憧れていた温泉に入ることができ、十分満足しました。
この宿の温泉は本当にオススメです。
もしもまた来るようなことがあったら、今度は雪の時期にのんびりと雪見風呂をしてみたいですね。