多肉植物の種類は多いけれど、ちょっと面白い植物を見つけました。
「コダカラソウ(子宝草)」です。
面白いのが葉で、縁全体に子株がついていて、まるで葉がフリルであしらわれているような形をしています。
葉の縁の部分からたくさんの子ども(子株)が出てくることから、その通りの名前「コダカラソウ」です。
この子株は不定芽と呼ばれていて、やがて根が出てきて親から離れ、地面に落ちて新個体として大きく生長します。
子どもはちょっと触るとすぐにポロポロと落ちてしまいますが、全体にはとても丈夫なようで、繁殖力も強く、不定期ですが2~5月ごろに長鐘型のピンク色の花も咲きます。
カランコエの仲間には、葉に子株をつけて増える品種がいくつかあって、コダカラソウと同じような名前で、『コダカラベンケイソウ(子宝弁慶草)』があることを知りました。
この2種類の花はとてもよく似ているので、その違いを調べてみました。
コダカラソウ(子宝草)---コダカラベンケイソウとカランコエの一品種の胡蝶の舞(コチョウノマイ)という種類をかけあわせた品種。
特徴は、親であるコダカラベンケイソウよりも子株が生まれやすく、生長した株の葉は根元の部分が上に反り返っていること。
そして葉の先端が丸みを帯びていて、葉の裏の斑紋は緑色。
コダカラベンケイソウ(子宝弁慶草)---交配種のコダカラソウの一方の親です。(もう一方はコチョウノマイ)
葉の形はコダカラソウと違って長三角形で先端が尖っている。
また、葉の裏の斑紋は紅紫色。
こうして調べてみても両者の違いは実物を比べてみなければあまり良く分かりません。
だからかもしれませんが、園芸品店によってはまとめて『コダカラソウ』として販売しているところも多いようです。
「コダカラソウ」
学名:Kalanchoe pinnata、Bryophyllum pinnata
英名:Air plant、Mother of thousands
別名:トウロウソウ(灯籠草)、ハカラメ(葉から芽)
科名・属名:ベンケイソウ科 トウロウソウ属(リュウキュウベンケイ属)
原産地:日本(小笠原諸島、南西諸島)、世界の熱帯地域